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ミハイル・プレトニョフ、2015年10月プレトニョフが振るコルサコフの歌劇「不死身のカッシェイ」

 2015年東京フィルハーモニー交響楽団の特別客演指揮者に就任したミハイル・プレトニョフが、第97回東京オペラシティ定期シリーズの10月9日にリムスキー・コルサコフの歌劇「不死身のカッシェイ」(コンサート形式)を指揮します。
 モスクワでも滅多に上演されないという幻のオペラ。日本ではたった一夜の特別プログラムですので、この機会をお見逃しなく!
http://www.tpo.or.jp/concert/20151009-01.php

ミハイル・プレトニョフは、2016年6月にリサイタルで来日予定となっています。
今後の来日情報もお見逃しなく。



2015年9月7日モスクワのロシア・ナショナルのフェスティバルで行われた「不死身のカッシェイ」演奏会評の訳がありますので、ご紹介します。
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ロシア・ナショナル管弦楽団「ビッグ・フェスティバル」におけるカッシェイの死

リムスキー=コルサコフ自身が「秋のお伽噺」と呼んだ「不死身のカッシェイ」は、1902年にマーモントフ私立歌劇場で初演され、その後1905年にはコンセルヴァトワールの学生たちによって「血の日曜日」事件の犠牲者への支援と、同事件に対する抗議を目的に上演された。このことからも、これが単なる子ども向けの作品ではないことがわかる。これは政治風刺の要素のある一幕ものの小品であり、叙情的なフランス風の場面や、ワーグナー風のモチーフ(ワーグナーの批判者リムスキー=コルサコフは、邪悪な力を表すカッシェイとその娘のパートをワーグナー風スタイルでまとめ成功している)、ロシア版アール・ヌーヴォーの色彩に彩られたシンプルでドラマチックな演出、豪華なオーケストラと魅力的なヴォーカル部分によって構成されている。

モスクワの聴衆はオペラ指揮者としてのプレトニョフをあまりよく知らないが、ビッグ・フェスティバルでこれまでに上演されたオペラ(コンサート形式)のリストを見ても、その評価が妥当でないことがわかる。リムスキー=コルサコフがオーケストラを重視していたことから、今回の「不死身のカッシェイ」も優れたオーケストラのアンサンブルで上演された。

オーケストラの次に重要であるヴォーカルのキャスティングは、適切なものであったと言えるだろう。ミハイル・グブスキーはヴャチェスラフ・ヴォイナロフスキーを想起させる歌唱スタイルと独特の響きある声でカッシェイを熱唱。クセーニャ・ヴャズニコヴァはカッシェイの娘のワーグナー風パートを巧みに歌いこなし、イヴァン王子役を担当したバリトンのボリス・デャコフも魅力的であった。嵐の勇士役のドミートリー・スコーリコフは役の華やかさに対し声量の点で少し物足りなかったが、王女役のアナスタシア・モスクヴィナは、優しさに満ちた深みのあるソプラノで正確な抑揚とロシアン・スタイルを最後まで貫いてコンサートの成功を支えた。
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媒体元:http://www.classicalmusicnews.ru/reports/so-slezoy-v-yaytse/