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樫本大進2016年。日本におけるDAISHINイヤーのスタート!

 新しい年も早くも半月が過ぎましたが、年末年始をテレビなどでクラシック音楽と共に過ごされた方も多いでしょうか?


©Berliner PhilharmonikerのオフィシャルHPより

 樫本大進の年末の仕事納めの最近の定番は、12月31日のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団ジルベスターコンサート。例年、年が明けた1~2月頃にNHK-BSで演奏会が放送されるので、指揮者・ソリストに一番近いオーケストラの最前列で楽しそうに演奏している姿をご覧になっている方もいらっしゃるかもしれません。音楽通でなくても名前は聞いたことがあるであろう『ベルリン・フィル』のキャプテン役を日本人が担っている姿を見ることは、やはり嬉しいことですね。


©Daisuke Akita

 さて、2015年12月31日もいつもの如く楽しく仕事納めをし、明るく新年を迎えた樫本大進にとって、2016年はちょっとした節目の年。というのも、フリッツ・クライスラー、ロン=ティボーという2つの国際コンクールで優勝を飾り一躍音楽界にその名を轟かせた1996年から20年となるアニバーサリーイヤーにあたるのです。コンクールから10年にあたった2006年は、節目の年の挑戦として自身初となる無伴奏ヴァイオリン・リサイタルツアーを行いましたが、振り返ってみると、2006年からの新たな10年で、樫本大進は飛躍的に活動の幅を広げました。

 まず、先ほどから触れている通り、ベルリン・フィルの第1コンサートマスターに就任したこと。元来大好きな室内楽演奏によってネットワークを広げた親しい音楽仲間たちからの強い薦めをきっかけにスーパースター軍団ベルリン・フィルの門を叩き、通常2年間と言われている試用期間を1年と少しの期間で団員の信頼を勝ち得、2010年12月に晴れて正式就任。ベルリン・フィルとは、ベルリンの定期演奏会やツアーでの演奏会でソリストとしても度々共演するようになっています。

 そして、ベルリン・フィルの門を叩いたきっかけとなった音楽仲間たちと親交を深めた室内楽演奏の分野では、2007年、日本における故郷と呼ぶ兵庫県赤穂市で室内楽の国際音楽祭「ル・ポン」を立ち上げ。南仏で行われている音楽祭に感銘を受け、この温かい雰囲気の音楽祭を是非日本でも!という熱意で、音楽監督として世界一流のソリストを集め、世界に誇れる室内楽の祭典をスタート。この「ル・ポン」も今年の秋で10回目を迎えるまでに成長しています。

 そしてもちろん、ソリスト活動も並行して絶好調。ヴァイオリニストなら誰もが持つ“夢”=ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏プロジェクトを2010年~2013年にわたって敢行し、2014年1月に全曲収録CDボックス世界リリース(ワーナークラシックス)に結実しました。


©中島正之

 この10年の間に、従来の『ソリスト』に、新たに『音楽祭音楽監督』『ベルリン・フィル第1コンサートマスター』が加わった演奏活動の3本柱を打ち立て、巧みなバランス感覚で世界のクラシック音楽界の最先端を疾走しているのです。

 そんな樫本大進にとっての新たな10年の始まりとなる2016年は、奇しくも、私たちが日本にいながらにして「樫本大進3つの顔」を完全目撃することが出来る『日本におけるDAISHINイヤー』!

 ベルリン・フィルが5月に日本公演を行いますし、今年10月で第10回目の開催となる「ル・ポン国際音楽祭」は赤穂・姫路に加えて東京でも特別コンサートを敢行。そんな予定を臨みながら、まず『DAISHINイヤー』の幕開けを飾るのが、まもなく始まる「樫本大進&コンスタンチン・リフシッツ」デュオ・リサイタルツアーです。2月3日から2月19日まで、北は札幌から南は宮崎まで、全8公演を予定します。

2月3日(水)福岡シンフォニーホール [問]KBCチケットセンター 092-720-8717 
2月4日(木)宮崎市民プラザ オルグライトホール [問]宮崎市民プラザ 0985-86-7777 
2月6日(土)滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール [問]しがぎん経済文化センター 077-526-0011 
2月12日(金)東京オペラシティ コンサートホール [問]ジャパン・アーツぴあ 03-5774-3040 
2月14日(日)所沢ミューズ アークホール [問]ミューズチケットカウンター 04-2998-7777 
2月16日(火)札幌コンサートホールKitara [問]道新プレイガイド 011-241-3871 
2月18日(木)いずみホール [問]いずみホールチケットセンター 06-6944-1188 
2月19日(金)横浜みなとみらいホール [問]神奈川芸術協会 045-453-5080 


©Matt Anker

 ベートーヴェン、ブラームス、プロコフィエフという3曲からなるプログラムですが、完走したばかりのベートーヴェン全曲演奏収録プロジェクトから、圧倒的なドラマ性とダイナミクスを誇る第7番ソナタがいきなり冒頭の第1曲目に据えられた渾身のプログラム。ピアニストは、ベートーヴェンプロジェクトでもオンリーワンの盟友として実力を発揮した樫本大進が幼い頃から尊敬してやまないコンスタンチン・リフシッツ。

 CDがリリースされたワーナー・ミュージック・ジャパンのホームページで、第7番 第1楽章の冒頭をご視聴いただけます!
http://wmg.jp/artist/daishinkonstantin/WPZS000030026.html

 また、樫本大進とコンスタンチン・リフシッツの相性の良さを目で確かめることが出来る動画がこちら!今回のリサイタルプログラムには入っていませんが、ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第4番の演奏動画です。


2013年1月29日サントリーホール/動画提供:ワーナー・ミュージック・ジャパン

 演奏会は一期一会。ソリスト2人の真剣勝負から生まれるその瞬間だけの音楽に身を震わせる体験は演奏会場でしか味わえません。
 オーケストラで交響曲演奏のチャンスも掴み、1人の作曲家に対してあらゆる方向からアプローチし解釈を深め、「音楽家」としての進化を続ける樫本大進。どこか狂気的ともいえる強力な魔力をもって樫本にインスピレーションを与え、聴衆を最初の緊張感に満ちた一音から引きつけて離さない天才ピアニスト、コンスタンチン・リフシッツ。『黄金のデュオ』と呼ばれる2人によるデュオリサイタルは、記憶に長いこと刻み込まれるひと時になることでしょう。




★樫本大進のインタビューもお読みください!~リフシッツとのデュオについて~
http://www.japanarts.co.jp/blog/blog.php?id=1697

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樫本大進&コンスタンチン・リフシッツ
2016年02月12日(金) 19時開演 東京オペラシティ コンサートホール

公演詳細はこちらから