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ユーリ・スメカロフに聞く [マリインスキー・バレエ]

11月に来日するマリインスキー・バレエ。
【マリインスキーのすべて】(12月2日、3日)を締めくくる『パキータ』の改訂振付を手がけた他、
12月2日の第2部では、自作『別れ』をエカテリーナ・イワンニコワと踊ります。
目が離せない異才!ユーリ・スメカロフのインタビューをご覧ください。

今度の日本公演で上演される「パキータ」を改訂されましたが、どのような点を変えたのですか?
このプロジェクトの狙いは、現在マリインスキー・バレエにある『パキータ』のグラン・パを保存し継承することでした。初めて上演されてから現在に至るまで、このグラン・パはマリインスキーにとってダイヤモンドのような存在でしたから。私はこの“ダイヤモンド”を、その美しさを際立たせるような、その輝きにふさわしい、美しい“宝石箱”へ収めてあげることでした。

その“宝石箱”はどのようにして作ったのですか?セルゲーエフがその当時手がけた資料が残っていて、ステパノフ式で記録された作品全体の舞踊譜も版画や楽譜なども残っています。しかし私は、これまでパリ・オペラ座で復元したラコットやミュンヘンで復元したラトマンスキーと同じことを繰り返したくないと思っていました。ですから私は新しく編集した自分のバージョンの『パキータ』を作りました。出来上がったものは、私が思い描く「パキータ」であり、プティパに捧げるオマージュのようなものです。彼の振付スタイルと、サンクトペテルブルグの宮廷の舞台を彩り続けたクラシック・バレエに捧げる作品です。

マリインスキー・バレエで観客が期待するのは洗練された静かな手の動きや上品な動きだと思いますが、それに応えるために、どのような苦労がありますか?
新しいものを作り出すという作業は常に困難が伴うものです。自分の中に従うべきスタイルがあるときは特に・・・。プティパのクラシックな振付という制約がありますから、私もその枠を常に意識しながら自分の想像力を活かす必要がありました。これはとても難しい作業であると同時にとても面白い作業でもありました。

あなたが振付をするときは、どんなところからイマジネーションを膨らませるのですか?
音楽を出発点として振付を考えています。音楽がインスピレーションを与えてくれると言うよりは、音楽が自分の体に、ある種の筋肉刺激、インパルスを与えて命じる感じです。

「パキータ」の上演、あなたが踊ってくださる自作『別れ』も楽しみです。僕が踊るんですか?知らなかったなぁ・・・。大きな驚きであり、喜びを感じています。



美しく、輝かしい感動がよみがえる・・・
マリインスキー・バレエ

11.28[水] 18:30 「ドン・キホーテ」ヴィクトリア・テリョーシキナ/キミン・キム
11.29[木] 14:00 「ドン・キホーテ」アナスタシア・マトヴィエンコ/ティムール・アスケロフ
12.5 [水] 18:30 「ドン・キホーテ」レナータ・シャキロワ/フィリップ・スチョーピン
12.2 [日] 18:00 「マリインスキーのすべて」
12.3 [月] 18:30 「マリインスキーのすべて」
12.6 [木] 18:30 「白鳥の湖」ヴィクトリア・テリョーシキナ/ウラジーミル・シクリャローフ
12.7 [金] 18:30 「白鳥の湖」エカテリーナ・コンダウーロワ/ティムール・アスケロフ
12.8 [土] 12:00 「白鳥の湖」ナデージダ・バトーエワ/キミン・キム
12.8 [土] 18:00 「白鳥の湖」オクサーナ・スコーリク/ザンダー・パリッシュ
12.9 [日] 14:00 「白鳥の湖」アナスタシア・マトヴィエンコ/ウラジーミル・シクリャローフ
マリインスキー・バレエ2018年来日公式サイトはこちらから
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永久メイに聞く [マリインスキー・バレエ]

11月に来日するマリインスキー・バレエ。今回は日本人バレエ・ダンサーが2名来日いたします!
日本人ダンサーの一人、永久メイのインタビュー、ご覧ください。マリインスキー・バレエに入団するきっかけを教えていただけますか。
2015年夏、カリフォルニアで行われたサマースクールで、ファテーエフ監督のレッスンを受けました。私が、どんなにレッスンが厳しくても、バレエが好きだという気持ちが全身から出ていた!ということで監督が、マリインスキー劇場に誘ってくださったのです。その時は、マリインスキー・バレエのことは頭にないくらい、夢のまた夢、という存在でしたのでびっくりしました。

踊り手としてのご自身の目標は?
小さい頃はどこのバレエ団に入りたいとか、何を踊りたいとか、いろいろ言っていたのですが、今は目標というよりは、明日あること、今やるべきことに、ひとつひとつ取り組んで行こう、という気持ちです。
目の前のことに全力投球です!今まで踊った役も華やかな役が多いですね。バレエ音楽はどんなものが好きですか?
バレエ音楽はどれも大好きです。『くるみ割り人形』で主役を踊ったときも、踊る前は、毎日毎日音楽を家でかけ続けて、身体になじませて・・・という感じでした。音楽を体に入れて踊っています。

夢中になる性格ですね!
自分で言うのもおかしいのですが、バレエをやりすぎちゃって・・・。休みになったら遊びたいとかそういう気持ちはなくて、いつも劇場と寮を行き来しています。オフの日になっても逆に退屈になってしまうくらい。来日公演にかける想いを教えてください。
まず、日本にマリインスキーの団員として行けることが、信じられません(笑)
日本で舞台に立ったのは、小さい頃のコンクールや発表会でしかなかったので、プロのダンサーとして日本に行けるというのは、本当に嬉しいです。

◆マリインスキー・バレエ東京公演 永久メイの出演スケジュール◆
『ドン・キホーテ』
11月28日18:30:キューピッド役

『マリインスキーのすべて』
12月2日18:00/12月3日18:30:『海賊』のパ・ド・ドゥ/『パキータ』

『白鳥の湖』
12月7日18:30/12月8日18:00:王子の友人たち

*キャストは変更になる場合がございます。最終的な出演者は当日発表となります。
*兵庫公演の11月30日『白鳥の湖』、12月1日『ドン・キホーテ』にも出演予定です!





美しく、輝かしい感動がよみがえる・・・
マリインスキー・バレエ

11.28[水] 18:30 「ドン・キホーテ」ヴィクトリア・テリョーシキナ/キミン・キム
11.29[木] 14:00 「ドン・キホーテ」アナスタシア・マトヴィエンコ/ティムール・アスケロフ
12.5 [水] 18:30 「ドン・キホーテ」レナータ・シャキロワ/フィリップ・スチョーピン
12.2 [日] 18:00 「マリインスキーのすべて」
12.3 [月] 18:30 「マリインスキーのすべて」
12.6 [木] 18:30 「白鳥の湖」ヴィクトリア・テリョーシキナ/ウラジーミル・シクリャローフ
12.7 [金] 18:30 「白鳥の湖」エカテリーナ・コンダウーロワ/ティムール・アスケロフ
12.8 [土] 12:00 「白鳥の湖」ナデージダ・バトーエワ/キミン・キム
12.8 [土] 18:00 「白鳥の湖」オクサーナ・スコーリク/ザンダー・パリッシュ
12.9 [日] 14:00 「白鳥の湖」アナスタシア・マトヴィエンコ/ウラジーミル・シクリャローフ
マリインスキー・バレエ2018年来日公式サイトはこちらから
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【学生限定「SEIKOシート」販売のお知らせ】ドレスデン国立歌劇場管弦楽団

「SEIKOシート」は、セイコーホールディングス株式会社が“学生サポートパートナー”として、学生席のチケット代の一部を負担し、学生の皆さんに、最高レベルのクラシック音楽に触れて頂くために設定した特別シートです。各公演30枚限定です。詳細は下記をご参照ください。
ぜひこの機会に、最高のクラシック音楽体験を!

【対象公演日時・会場】2018年10月31日(水)19:00開演/11月1日(木)19:00開演 サントリーホール
【販売価格】5,000円(S席) 各日30枚限定
【販売開始】2018年8月31日(金)10:00~
【お申込み】
 電話:ジャパン・アーツぴあコールセンター (03)5774-3040
 インターネット:WEBジャパン・アーツぴあ 特別販売ページ



*S席30,000円(学生席15,000円)のところ、5,000円でご鑑賞いただけます。
*学生席は社会人学生を除く公演日当日に25歳以下の学生が対象です。
*公演当日「SEIKOシート引換券」、学生証を主催者受付でご提示いただき、入場券とお引き換えください。尚、証明書をご提示いただけない場合、一般料金との差額を頂戴することがございます。
*枚数限定販売です。お申込みは先着順です。上限枚数に達し次第、受付を終了させていただきます。

【アンケートご協力のお願い】
ご購入いただいた方は、公演当日に主催者受付でアンケートをお渡ししますので、ご記入をお願いいたします。
なお、アンケートフォームはご登録のメールアドレスにもお送りいたします。
ご登録されたメールアドレス宛に、【@japanarts.co.jp】からのメールをお送りしますので、受信可能な状態に設定ください。
電話予約の際はオペレーターがお伺いいたしますので、メールアドレスをご用意の上、お申し込みください。

《お電話にてお申し込みの方》
お電話にてお申し込みの場合、上記の理由により、オペレーターにお繋ぎできるまでに長くお待ちいただく可能性がございます。予めご了承いただきますよう、お願い申し上げます。

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ティーレマン×シューマン~陶酔のロマンティシズム
クリスティアン・ティーレマン指揮 ドレスデン国立歌劇場管弦楽団
2018年10月31日(水) 19:00開演 サントリーホール
2018年11月1日(木) 19:00開演 サントリーホール
公演詳細はこちらから
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"一期一会"のいい舞台~ブルガリア国立歌劇場のトゥーランドット 後半

著述家・プロデューサーの湯山玲子氏による、トゥーランドット公演レポート後半ぜひご覧ください!

圧巻だったのはタイトルロールの歌手たちである。1日前の『カルメン』のカルメン役は、超当たり役のナディア・クラスティヴァ急病により、日本公演にもキャスティングされていない代役での公演だったため、いまひとつ精彩を欠いたが、今回は本当に素晴らしい。トゥーランドット姫役は、METのヴェルディ作曲の『マクベス』で、ネトレプコの代役を務めた実力派のガブリエラ・ゲオルギエヴァ(Gabriela Georgieva)。ヴェルディの『吟遊詩人』など、リリコ・スピント系のレパートリーが得意と聞いていたが、暴力性を声に秘め、分厚いオーケストラや合唱をも圧するような中・高音域が豊かで十分にドラマティック。この役は、実は最初に姿を現した時、その空間を支配する一種の「圧力」というものが重要なのだが(最初にテラスに姿を現すその一瞬から勝負は始まっている!)、何人もの求婚者たちの首をはね続けて平気の平左である、冷徹な残酷姫ぶりがバッチリ決まっている。ドラマチックでありながら冷酷、しかし、愛に目覚めるラストではまるで大輪の花が咲くような情熱のほとばしりを見せなければならないというこの劇的変化というものがこの作品の要であり、半端な歌い手だと、こちらが知っている物語の力を借りなくてはその境地を楽しめないのだが、ゲオルギエヴァの場合、その必要なし。オペラ的なゴージャスな展開が、本当に自然とこちらに染み入っていく。 一方、カラフ役も負けてはいない。演じたのは、ウィーン国立歌劇場、バイエルン国立歌劇場など世界の主要劇場を舞台に活躍中のドラマチック・テノール、カメン・チャネフ(Kamen Chanev)。単純に考えてこの役、最強猛悪姫の心の鉄壁を突破するという「姫様以上」の男ぶりを見せなければならない、という難しさがある。しかも、それは力で屈服させるのではなく愛の力。ということはマッチョではなく「優しくてしかも強い」という声が、この役には必要なのだが、チャネフはまさにそういった声質の持ち主。有名アリア『誰も寝てはならぬ』の聴かせどころ、ラストの高音炸裂の上に、最後の最後で超高温で締めくくる歌いっぷりも「強いけど甘い」雰囲気を伝えてくる。そして、忘れてはいけないのが、リュー役のラドスティーナ・ニコラエヴァ(Radostina Nikolaeva)。前日の『カルメン』のミカエラ役にひとりうまい歌い手がいるな、と思っていたのが彼女。この役柄、実はこの演目に深みを出している原因のひとつで、カラフの愛ゆえの献身、と単純に清らかなキャラでリューの役柄を捉えてはつまらない。「報われない恋ならば、死を恐れず愛する男の人生に決定的な刻印を残す」という、泉鏡花か谷崎潤一郎か、という女の情念系が入り混じってこそのリュー役なのだが、とニコラエヴァの存在と声は清らかさの中に独特の含みがあり、その欲求にみごとに応えている。

さて、ブルガリア正教会と国民との関係の深さ、そのミサの一翼を成す合唱の存在については、前述の『カルメン』で述べたが、その真骨頂は実は『トゥーランドット』にこそあった。第一幕の群衆による「どうして月の出は遅いのだろう」という合唱の一小節を聞くや否や、その音像にびっくり。犠牲者を見送る群衆の恐怖と畏敬に対して、プッチーニは官能的とも言える和声とメロディーを用意したが、ブルガリア歌劇場のそれは「人々の肉声」というよりも、漆黒の暗闇そのものの「空気の音」のような異様な透明感があるのだ。例えるならば、マイリンスキー劇場の『白鳥の湖』の一糸乱れず幽玄めいたコールドバレエ(群舞)のごとし。この部分は今回の聴きどころでもあるので、お見逃しなく。

オペラは特に「いい舞台との出会い」が、その後のオペラ観を決定することになるが、ブルガリア国立歌劇場の日本公演と同演目の今回のセットはまさにそういう一期一会になりそう。スター歌手がいるわけではない。しかし、本当の音楽好き、芸術を愛する観客にとっては、オペラという表現の理想的な出会いとなるに違いない。

前半はこちらから

<湯山玲子>
日本大学芸術学部文芸学科非常勤講師。自らが寿司を握るユニット「美人寿司」、クラシックを爆音で聴く「爆音クラシック(通称・爆クラ)」を主宰するなど多彩に活動。現場主義をモットーに、クラブカルチャー、映画、音楽、食、ファッションなど、カルチャー界全般を牽引する。著書に『クラブカルチャー』(毎日新聞社)、『四十路越え!』(角川文庫)、『女装する女』(新潮新書)、『女ひとり寿司』(幻冬舎文庫)、『ベルばら手帖』(マガジンハウス)、『快楽上等!』(上野千鶴子さんとの共著。幻冬舎)、『男をこじらせる前に 男がリアルにツラい時代の処方箋』(KADOKAWA)などがある。
湯山玲子公式サイト:http://yuyamareiko.blogspot.com/

<ブルガリア国立歌劇場>
10月5日(金) 18:30 「カルメン」
10月6日(土) 15:00 「カルメン」
10月8日(月・祝) 15:00 「トゥーランドット」
公演詳細はこちらから
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ブルガリア国立歌劇場 ニュースが完成しました!

ブルガリア国立歌劇場のニュースチラシが完成しました!
現地で新演出「カルメン」と劇場の十八番「トゥーランドット」を観劇した著述家でプロデューサーの湯山玲子氏が存分に語っています!
また「カルメン」を指揮する原田慶太楼にも演目の魅力を語ってもらいました。
ぜひ、ご覧ください。
画像をクリックするとPDFで詳細をご覧頂けます


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<ブルガリア国立歌劇場>
10月5日(金) 18:30 「カルメン」
10月6日(土) 15:00 「カルメン」
10月8日(月・祝) 15:00 「トゥーランドット」
公演詳細はこちらから