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【インタビュー】リサイタル間近の鈴木優人に聞く!

3月21日にトッパンホールでチェンバロ・リサイタルを行う鈴木優人のインタビュー。今回のチェンバロ・リサイタルは、「バッハの誕生日に捧ぐ」と題されていますね。
バッハは、生きていれば今年333歳です。この「3」が並んだことの意味を考えてみてください!まず、誕生日の3月21日は「3」が月数、2と1を足すとやはり「3」です。キリスト教では「3」は「完全数」とよばれていて、神の数字とされています。そして「ゴルトベルク変奏曲」(BWV988)は、まさに「3」で出来ている曲なのです。変奏曲が30曲あるなかで、3の倍数の曲、つまり、3、6、9、12曲目・・・というふうに、これらはカノンになっているんです。バッハがいかに「3」への思いを込めて作曲したかがわかります。このことからも、バッハ生誕333年目の彼のバースデイに、これ以上ふさわしい曲はない!!と思いまして「ゴルトベルク変奏曲」をプログラムに選びました。

さらに、プレリュード、フーガとアレグロ(BWV998)、を選んでおいでですが・・・
「プレリュード・・・」は変ホ長調ですが、これはもともと、リュートの曲です。じつは私の母が今村泰典(1953~)さんのリュートの演奏が好きで、私はずっとそれを聴いて育ったのです。今回、はじめて、自分がチェンバロで弾くことができるので、とても嬉しいです。

カプリッチョ(BWV992)は、副題に「最愛の兄の旅立ちに寄せて」とありまして、曲調もなにか親密な感じが漂うというか・・・
そうなんですね。「プレリュード」と「カプリッチョ」は、聴くのにはとても親しみがあってなじみやすい曲です。ですので、さあこれから「ゴルトベルク変奏曲」が来るぞ、というときのオードブルとして聴いていただくのにちょうど良いかな、と思いまして。特に「カプリッチョ」は、じつは手の込んだすばらしい作品なので、ぜひどこかで演奏したいな、と温めていたレパートリーなのです。

ということは、なかなか聴く機会のない曲なんでしょうか?
はい、そうなんです。これだけを取り上げるとなると、なかなか機会に恵まれなくて。ですが今回、3月21日には、ゴルトベルク変奏曲とは違った曲想のものを組み合わせよう・・・ということで、ピタッときたのです。自分にとっても、ゴルトベルク変奏曲というのは緊張しますので、その直前の脳のチューニング、という意味でも、これらの構成はとてもよいと思っています。

ところで、5月にはウィーン少年合唱団と共演されるそうですね。
はい、ウィーン少年合唱団とは、前の来日公演でブルックナー組と共演する機会があったのですが、彼らはほんとうによく察知して、音を合わせてくれたという記憶があります。ですので今回のハイドン組との共演も楽しみにしています。私はサントリーホールのオルガンを演奏するのですが、オルガンは楽器として「音楽の全体」が表現できるので、オーケストラのようなスケール感を味わっていただけると思います。また、サントリーホールのオルガンは近年、半年の工事期間中に改良された点があるんですよ。パイプの中も掃除してきれいになったしね!
鈴木優人出演ウィーン少年合唱団は5/3・5/4 サントリーホール
ウィーン少年合唱団2018年来日特設サイトはこちら


音楽会には色々な楽しみ方があるのですね。ワクワクしてきます。
ご興味を持ってたくさんの方々が楽しみにご来場くださるといいですね。ありがとうございました。


インタビュー:高橋美佐
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バッハの生誕日に捧ぐ-
鈴木優人チェンバロ・リサイタル
2018年3月21日(水・祝) 18:00開演 トッパンホール
公演詳細はこちらから

~ウィーンの象徴・音楽大使として世界中の人々の心を癒す天使たち~
ウィーン少年合唱団2018年来日公演

5月3日(木・祝)14:00開演 サントリーホール 【鈴木優人出演】
5月4日(金・祝)14:00開演 サントリーホール 【鈴木優人出演】
6月14日(木)19:00開演 東京オペラシティ コンサートホール
6月15日(金)13:30開演 東京オペラシティ コンサートホール
6月16日(土)14:00開演 東京オペラシティ コンサートホール
6月17日(日)14:00開演 東京オペラシティ コンサートホール
公演詳細はこちらから
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ウラディーミル・ユロフスキー 2021/22年シーズンからバイエルン国立歌劇場の音楽監督に就任!

指揮者のウラディーミル・ユロフスキーが2021/22年シーズンからキリル・ペトレンコの後任としてバイエルン国立歌劇場の音楽監督に就任することが発表されました!
記事はこちらから(ドイツ語)ウラディーミル・ユロフスキーは、来年2019年の3月にベルリン放送交響楽団と一緒に来日いたします。ぜひ、ご期待下さい!公演の詳細は決まり次第ホームページやSNSでお知らせいたします。

◆ウラディーミル・ユロフスキーのプロフィールは、下記をご参照ください。
http://www.japanarts.co.jp/artist/VladimirJUROWSKI

◆ベルリン放送交響楽団のプロフィールは、下記をご参照ください。
http://www.japanarts.co.jp/artist/artist_detail.php?id=69
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前代未聞の壮大かつ重厚なプロジェクト[コンスタンチン・リフシッツ ピアノ・リサイタル]

前代未聞の壮大かつ重厚なプロジェクト

 この3月、J.S.バッハ関連として前代未聞とも言える壮大かつ重厚なプロジェクトが開幕する。その主役は21世紀の巨匠、コンスタンチン・リフシッツ、タイトルは「BACHは踊る」。

 まず3月21日、紀尾井ホールにおいて、"J.S.バッハ333回目の誕生日に聴く荘重な舞曲集 in 東京"として「イギリス組曲全6曲BWV806~811」を、同24日にはフィリアホールで“優美で気品溢れる組曲 in 青葉台”として「フランス組曲全6曲BWV812~817」を、そして翌25日には所沢市民文化センターミューズ・アークホールで"J.S.バッハ組曲の集大成 in 所沢"として「パルティータ」全6曲BWV825~830が演奏される。 「ダンス!ダンス!ダンス!」、少々おどけながらリフシッツは語り始めた。

 「《イギリス組曲》、《フランス組曲》、そして《パルティータ》は、すべて舞曲です。そもそも舞曲は宗教的な儀式や、人の折々の行事などに欠かせない民族の営みに直結した踊りでした。その独自のリズムや様式が発展し、多彩な作曲家が採り上げるようになったのです。今回演奏する組曲たちが作曲されたのは、J.S.バッハがケーテンの宮廷楽長時代からライプツィヒの音楽監督になった頃の時代で、いずれもアルマンド、クーラント、サラバンド、ジグの4つの舞曲を基本とするフランス・バロック形式で書かれています。それのみに留まらず、J.S.バッハはそれぞれにプレリュードやメヌエット、ガヴォット、ブーレなどの多彩な舞曲を付け加え、規模も大きく、遥かに多様性を加えた作品として完成させているのです。もちろんその頃には、踊るための舞曲から演奏のための舞曲に変化したものもありますが、それでもやはり、“ダンス!ダンス!ダンス”なのです。」

 さらに舞曲について、リフシッツには大きな夢がある。それは日本と西洋の神話からインスピレーションを得たのだという。

 「西洋と日本には、同じようなストーリーを持つ神話が存在します。まず西洋の方は、女神デメテルによる"ペルセポネーの略奪・帰還"です。デメテルはオリンポス12神の一柱で、ゼウスの姉にあたる豊穣神。もともとデメテルは“母なる大地”という意味です。そのデメテルの娘ペルセポネーが行方不明になり、それは冥界の神ハーデースにペルセポネーを嫁がせるために、ゼウスが仕組んだことだと知ります。デメテルはこれに激怒し、天界を捨て、地上に降りてしまったため、地上は暗澹たる荒廃した世界となり、大混乱します。困ったゼウスはハーデースを説得し、結局ペルセポネーをデメテルの元に帰します。地上を彷徨っていたデメテルは天上に戻り、再び世界を明るさと実りで満たしたというストーリーです。そしてデメテルを崇めるお祭りが始まりました。
 日本の方は、もうご存知ですよね。やはり太陽神である天照大御神による"天岩戸"のエピソードです。その時も世界は闇に包まれました。でも結局世界は光明を取り戻した。ここでも舞踊が重要な役割をしているのです」 人の感情、喜怒哀楽を表現する舞踊にこそ注目したいと、リフシッツは重ねる。
「実は、日本の舞踏とコラボレーションしてJ.S.バッハを演奏することが、私の夢なんです。日本の舞踏とは、能の舞のことですが、歌舞伎の舞でも良いのです。テンポや性格がいろいろありますが、私の演奏するJ.S.バッハを聴いて、日本の舞のことをイメージしていただけたらと思っています。具体的にはJ.S.バッハの時代の日本の舞です。まったく外国とコンタクトがなかった当時の日本で、ヨーロッパと同じような文化があったことは本当に不思議です。
 J.S.バッハが舞曲を書いていた頃に、日本でも舞の音楽がどんどん生まれていた。つまり音楽と舞、2つの組合せが生きる力を与えてくれるんだ、もらえるんだという意識が同じ時代に日本とヨーロッパであったんですね。ですから将来的に、J.S.バッハと日本の舞踊、つまり能や謡、歌舞伎などとコラボレーションすることも私の願いです。」

 かつてリフシッツが17歳で録音した「J.S.バッハ《ゴルトベルク変奏曲》」は世界的なセンセーションを巻き起こした。またリフシッツは同曲を2015年に再録音し、新しい境地を拓いたのは記憶に新しい。ベートーヴェン、シューベルト、ショパン、ムソルグスキーなどに重厚な解釈を見せるリフシッツであるが、取り分けJ.S.バッハには格別な対峙を示し、他にも「平均律クラヴィーア曲集」、「音楽の捧げ物」、「フーガの技法」などを録音するほど、歩み寄りを示している。

 今回の来日時では、「東京・春・祭」にも参加、3月30日と4月1日の両日、東京文化会館で、またそれ以前の3月17、18日には大阪いずみホールでJ.S.バッハ「ピアノ協奏曲」全7曲他を弾き振りする。
まさに今年の音楽界最大の話題のひとつになることは間違いない。

真嶋雄大 (音楽評論家)

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"とてつもない"天才と旅するバッハの音楽世界 <BACHは踊る>
コンスタンチン・リフシッツ ピアノ・リサイタル
2018年3月21日(水・祝) 13:00開演 紀尾井ホール
公演詳細はこちらから
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【2018年3月・4月】チケット発売情報

間もなく以下のコンサート・チケットが発売されます。
ぜひお見逃しなく!
■夢倶楽部WEB 3月17日(土)・夢倶楽部TEL 3月18日(日)
 ジャパン・アーツぴあネット会員 3月24日(木)・一般発売 3月25日(土)

 大西宇宙 バリトン・リサイタル
 松本美和子 ソプラノ・リサイタル

■夢倶楽部WEB 先行抽選 3月17日(土)~19日(月) 結果配信:3月20日(火)
 夢倶楽部TEL 先着受付 3月21日(水・祝)
 ジャパン・アーツぴあネット会員 先行抽選 3月25日(日)~29日(木) 結果配信:3月30日(金)
 一般発売 3月31日(土)

 グレイト・ピアニスト・シリーズ2018/19

■夢倶楽部WEB 3月24日(土)・夢倶楽部TEL 3月25日(日)
 ジャパン・アーツぴあネット会員 3月30日(金)・一般発売 4月1日(日)

 アレクサンダー・ガヴリリュク ロシア3大ピアノ協奏曲

■夢倶楽部WEB 4月14日(土)・夢倶楽部TEL 4月15日(日)
 ジャパン・アーツぴあネット会員 4月19日(木)・一般発売 4月21日(土)

 クリスティアン・ティーレマン指揮 ドレスデン国立歌劇場管弦楽団
 ユーリ・テミルカーノフ指揮 サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団

■夢倶楽部WEB 先行抽選 3月23日(金)~30(金) 結果配信:4月4日(水)
 夢倶楽部TEL 先着受付 [6公演]4月7日(土)/[2・3公演]4月8日(日)
 ジャパン・アーツぴあネット会員 先行抽選 4月1日(日)~8日(日) 結果配信:4月13日(金)
 一般発売 4月14日(土)

 至高のオーケストラ・シリーズ2018
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岡本侑也が、第28回出光音楽賞を受賞!!

この度、岡本侑也が「出光音楽賞」を受賞いたしました。「出光音楽賞」は、将来有望な若手の育成という観点から意欲・素質・将来性などに重きを置き、新進の音楽家を顕彰するもので、1990年に制定されました。
岡本侑也は、先日の「斎藤秀雄メモリアル基金賞」に続く受賞となりました。
出光音楽賞については、こちらから

岡本侑也の今後の活動に、ご注目頂きますようお願い申し上げます。
プロフィールなどの詳細は、下記をご参照ください。
http://www.japanarts.co.jp/artist/YuyaOKAMOTO