ニーナ・アナニアシヴィリ グルジア国立バレエ アンヘル・コレーラ アンドレイ・ウヴァーロフ
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ニーナ・アナニアシヴィリ   ニーナ・アナニアシヴィリ 

ステージを観た人を必ず幸せにしてくれる「幸福のバレリーナ」。
チャーミングで黒い大きな瞳、大きな花が咲いたような笑顔・・・ニーナほどファンから愛されて入るバレリーナはありません。恵まれたしなやかで長い腕、強くて柔軟な脚、そして何よりも豊かな表現力で、これまでも数多くの「感動」を見せてくれたニーナ。
  現在、世界五大バレエ団の中の2つのバレエ団(ボリショイ・バレエ、アメリカン・バレエ・シアター)とプリンシパル契約を結んでいることからも、彼女の実力、魅力、人気ぶりは実証済み。
  2004年に来日した際には「子どものためのワークショップ」を行うなど、子どもが大好きな彼女が、2006年に待望の赤ちゃん(女の子!)を出産。しばらく子育てのために休養していましたが、2007年いよいよ本格始動!
3月には芸術監督を務めるグルジア国立バレエと「白鳥の湖」を踊り舞台復帰、5月にはアメリカン・バレエ・シアター(ABT)のMET公演に出演。そして7月、いよいよニーナが東京に帰ってきます!
     
アンヘル・コレーラ   アンヘル・コレーラ

  名前のアンへルは、英語読みすると「エンジェル(天使)」。
  チャーミングなルックス、スピード感あふれる超絶技巧、スペイン人ならではの情熱的な演技が注目の人気ダンサー。終演後楽屋につめかけるファン全員にサインをしたり、「セサミ・ストリート」に出演したりする姿は、人間的な魅力にも溢れている。アメリカン・バレエ・シアター(ABT)のプリンシパルとして活躍している他、スペインでは王室のバックアップを得てバレエ団を主宰、ロレックスのCMキャラクターにも選ばれているアンヘル。海外では、女優のグウィネス・パルトロウと一緒に、スパークリング・ワインのCMにも出演しているそう。
  2005年ABTの来日公演で踊った「ドン・キホーテ」は、完売!スピード感あふれる回転、キレのジャンプ、それが決まった時に見せる「やったゼィ!」と言わんばかりの笑顔!とにかく「ドン・キホーテは、アンヘルが最高」と思ったファンの方は多いはず。
  「“ドン・キホーテ”」は僕のバレエ!今日を一生懸命に生きる、それもハッピーに毎日を生きるバジルは僕そのもの」と語るアンヘル。
2年ぶりの来日です。
     
アンドレイ・ウヴァーロフ   アンドレイ・ウヴァーロフ

  「優雅」という言葉は普通女性に使われるものなのに、ウヴァーロフの踊りを見るとこの言葉が浮かんできてしまう。 「永遠のダンス・ノーブル」とは、彼のこと! プリンシパルを務めるボリショイ・バレエの中でも長身で、気品あふれるマイム、バレリーナを美しく見せるテクニックも持ち合わせているダンサー。新国立劇場の公演にたびたび招かれており、日本でも多くのファンを待つ彼。
  今年1月にはニーナがモスクワに行き、一緒にレッスンも始めているとのことで、ニーナとのパートナーシップも完璧です。
   
ラリ・カンデラキ   ラリ・カンデラキ

 トビリシ生まれ。1992年にチャブキアーニ記念トビリシ・バレエ学校を卒業する。ニノ・ディデブリーゼ、マルガリータ・グリシケヴィチ、ワフタング・チャブキアーニに師事した。グルジア国立バレエに入団し、ゲオルギー・アレクシーゼ版《シンデレラ》でデビュー。すぐに《白鳥の湖》のオデット/オディール、《ラ・バヤデール》のガムザッティ、《ドン・キホーテ》のキトリ、《ジゼル》《ロミオとジュリエット》のタイトルロール、《くるみ割り人形》のマリーなどを踊るようになり、すべてのアレクシーゼ作品でプリンシパル・ダンサーを務めた。'97年夏のエジンバラ芸術祭でも、アレクシーゼの《シンフォニック・ダンシズ》ですばらしい成功を収めている。'97〜2003年にトルコのメルシン国立バレエ、'03〜'04年にハンガリーのアート・バレエ・ブダペストのプリンシパル・ダンサーを務めている。
  '00年にヴァルナ国際バレエ・コンクールで金メダルを獲得し、'00年と'03年にオレグ・ヴィノグラードフのバレエ団に客演した。また'04年にはアナニアシヴィリの来日公演にも参加。この年、グルジア国立バレエのプリンシパルとなり、トレイ・マッキンタイアー振付の《セコンド・ビフォー・ザ・グラウンド》とアレクセイ・ラトマンスキー振付の《夢の中の日本》で重要な役を踊っている。
     
     
     

ニーナ復帰への期待 
 世界のバレリーナ、ニーナ・アナニアシヴィリが3年ぶりに日本に帰ってくる。それも貴公子アンドレイ・ウヴァーロフをパートナーに、十八番の《白鳥の湖》と《ドン・キホーテ》全幕という、願ってもないプログラムで。これはバレエ・ファンにとって絶対に見逃せない舞台なのだ。
  これまでニーナはボリショイ・バレエやABTの一員として活躍するのみならず、親しいダンサーたちとのグループ公演もたびたび日本で行ない、バレリーナとしての幅広い魅力をファンの目に焼き付けてきた。デビュー10周年の1991年と1993年の、古典のパ・ド・ドゥを中心にした2回の〈アナニアシヴィリと世界のスターたち〉公演は大好評を博し、DVDでもいまだに高い人気を誇る。2001年にはデビュー20周年記念として《眠れる森の美女》ハイライトを軸とするガラ公演を行い、変わらぬあでやかな姿で会場を魅了した。そして今回は久々の全幕公演。それも近年とみに円熟味を増し、一層の感動を呼んでいるという、ニーナのオデット/オディールを堪能できる。
  バックを務めるグルジア国立バレエは、ニーナの生まれ故郷トビリシの伝統あるバレエ団。ニーナは2004年にこのバレエ団の芸術監督に就任し、古典以外のレパートリーに、バランシンの《セレナード》《アポロ》、アシュトンの《リーズの結婚》《2羽の鳩》、ラヴロフスキーの《ロミオとジュリエット》、そして〈アナニアシヴィリ&世界のスター達'98〉で踊ったラトマンスキー振付《夢の中の日本》、2004年の〈アナニアシヴィリの白鳥の湖〉公演で上演したウェルチ振付《グリーン》、マッキンタイアー振付《セコンド・ビフォー・ザ・グラウンド》などを加えた。彼女とアレクセイ・ファジェーチェフら名ダンサーたちの指導のもと、若いバレエ団は現在、めきめきと力を伸ばしている。ニーナ、ウヴァーロフら、世界のスターたちの名舞台を楽しみにするとともに、グルジア・バレエのスターの卵たちの若々しい舞台姿にも注目したい。

     
     
ニーナ8年ぶりのキトリ / 「白鳥」全幕は実に11年ぶり
                        
  世界最高峰のバレエ団の一つ、ボリショイ・バレエのトップスターとして入団直後から人気を集めてきたニーナ・アナニアシヴィリが、得意演目『白鳥の湖』と『ドン・キホーテ』を日本で十数年ぶりに踊る。
ニーナの白鳥オデットは、長い腕を大きく広げた羽ばたきの美しさ、スケールの大きさが印象的で、かつ、しっとりとした叙情を湛えている。一方、悪魔の娘オディールの踊りは、子供時代フィギュア・スケートで活躍した運動神経や足腰の強さが可能にする超絶技巧で、観客を興奮の渦に巻き込んでゆく。32回脚を下ろさずに回るグラン・フェッテのスピードなど稀に見るもの。『ドン・キホーテ』のお茶目なスペイン娘キトリも、オディール同様、鮮やかな超絶技巧を駆使する踊り。そしてキトリの場合、美貌のニーナの黒い大きな瞳が、役の魅力を倍増させる。これらの魅力に、熟成したニーナがさらにどのような色合いを加えているか、とても楽しみである。

村山久美子 (舞踊評論家)

 
 
 
グルジア国立バレエ
グルジア コール・ド・バレエ

  1851年、ロシア連邦とトルコの間にある国、グルジアの首都トビリシにオペラ・バレエ劇場が創設された。20世紀初頭には、ミハイル・フォーキンがここで試演した自作をパリのバレエ・リュッス公演で上演するなど、この劇場にはロシアの一流バレエ団、ダンサーが訪れ続けていた。1937年、名称がザカリア・パリアシヴィリ記念オペラ・バレエ劇場となり、1941年には名舞踊手であったワフタング・チャブキアーニがバレエ団の芸術監督兼バレエマスターに就任する。彼は劇的でロマンティックなドラマ・バレエを振り付け、舞台美術家シモン・ヴィルサラーゼ、作曲家アンドレイ・バランチヴァーゼ(ジョージ・バランシンの弟)らとともにグルジア・バレエを発展させる。一方、1973年に芸術監督に就任したゲオルギー・アレクシーゼは、前衛的で表現主義的な反ロマンティックの作風を持ち込み、バレエ団に新しい道を拓いた。
  そして2004年9月、ニーナ・アナニアシヴィリが芸術監督として登場する。世界中で様々な時代の傑作に接して成功を収めてきたニーナは、ディレクターとしてもすぐれた才能を発揮し、短期間でバレエ団のレパートリーを充実させ、多様性をもたらし、観客やダンサーの心をつかんでしまった。彼女のもとでグルジア・バレエは新たな才能を開花させようとしている。
 
 
 
アンドレイ・ウヴァーロフ   ウヴァーロフの魅力
 アンドレイ・ウヴァーロフは、粒ぞろいのボリショイ・バレエの男性舞踊手のなかで、最も長身でノーブルなダンサーである。彼の魅力は、何と言っても長い肢体が生むスケールの大きな踊りと気品あふれるマイム。『白鳥の湖』のメランコリックな王子がこれほど似合うダンサーはなかなかいない。近年は、不似合いと思われていた『ドン・キホーテ』のバジル役でも、スケールの大きな跳躍と生来のユーモア好きが生き、大成功を収めている。このところ来日予定が数回実現されなかったため、なおさら今回の舞台を楽しみにしているファンが多いことだろう。

村山久美子(舞踏評論家)

 
 
アンヘル・コレーラ   コレーラの『ドン・キホーテ』への期待
  『ドン・キホーテ』は僕のバレエ、だって僕はスペイン人だよ」とウィンクしてみせるアンヘル・コレーラ。その言葉通り、コレーラが踊る主役のバジルは、自由闊達に舞台を駆け回りながら、恋人キトリばかりでなく、あらゆる人の心を魅了していく。いつまでも止まらないのではないかと思えるほどにスピード感を失わない回転、彼のすべてを私たちに与えるために、自らの身体を空間に放つようなジャンプ……、その瞬間、瞬間を燃焼しつくすコレーラのエネルギーは、スペインのまばゆい太陽のごとく、私たちの心を焦がしてしまうことだろう。

守山実花 (舞踊評論家)

 
 
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