指 揮 

*《ドン・ジョヴァンニ》、《ワルキューレ》(6/21)、「ガラ・コンサート」:指揮  
1944年イギリス生まれ。1981年の《サロメ》でメトロポリタン・オペラにデビューし、以来メトでは、《ルサルカ》《セビリャの理髪師》《ナクソス島のアリアドネ》《ヘンゼルとグレーテル》《カプリッチョ》《メリー・ウィドウ》、そして前回の日本公演での《ばらの騎士》など、25年間に70公演以上の指揮を行っている。BBC交響楽団の前音楽監督を務めたほか、グラインドボーン音楽祭の音楽監督、2000年にはシカゴ・リリック・オペラの音楽監督兼首席指揮者に就任し、現在に至っている。  
今までに、ミラノ・スカラ座、英国ロイヤル・オペラ、サンフランシスコ・オペラ、バイエルン国立歌劇場、ドレスデン国立歌劇場など世界のオペラハウスで指揮をした経験を持つ。またオーケストラでは、ニューヨーク・フィル、ボストン響、トロント響、シカゴ響、フィラデルフィア管、クリーヴランド管、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、ウィーン響等を指揮するなど華々しく活躍しており、最近ではピッツバーグ交響楽団のartistic adviser(芸術顧問)にも就任した。  
今回上演されるケラー演出の《ドン・ジョヴァンニ》もメトで指揮しており、フレミングとも、2001年日本公演の《ばらの騎士》や《ルサルカ》《カプリッチョ》で共演するなど、厚い信頼関係を築いている。

 
   
指 揮
*《ワルキューレ》(6/12、15、18):指揮
1940年ドイツのブレスラウ生まれ。現在、フィラデルフィア管弦楽団及びパリ管弦楽団の音楽監督。  最近の注目される活動としては、パリのシャトレ座における《ニーベルングの指環》チクルス、フィラデルフィア管、パリ管、ウィーン・フィル、シカゴ響、サンクトペテルブルグの白夜祭におけるマリンスキー歌劇場管の指揮などがあげられる。また、シカゴ・リリック・オペラの50周年記念シーズンの開幕公演で《ドン・ジョヴァンニ》を上演している。  今までに、ハンブルクの北ドイツ放送交響楽団の首席指揮者をはじめ、11年間音楽監督を務めたヒューストン交響楽団の桂冠指揮者、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭の音楽監督など、国際的なポジションを歴任してきた。
またピアニスト、指揮者として65以上に及ぶレコーディングを行っている。  1972年にハンブルクで指揮者としてデビュー。1975年にサンフランシスコ交響楽団を指揮してアメリカでのデビューを果たした。
メトロポリタン・オペラには、2001年の《アラベッラ》で登場している
 
指 揮 
*《椿姫》:指揮
ヒューストン・グランド・オペラの音楽監督であり、今シーズンは《蝶々夫人》《イドメネオ》《ファルスタッフ》、そして同オペラの50周年記念ガラ・コンサートを指揮。  最近の主な活動としては、ムニ『アトランティス皇帝』との2本立てで上演されたベングストン《小間使いたち》のアメリカ初演をはじめとするシンシナティ・オペラでのデビュー、ヒューストン・グランド・オペラでの《ジュリアス・シーザー》《情事の終わり》《セビリャの理髪師》《トゥーランドット》、サンフランシスコ・オペラで2004/05年シーズンのオープニングを飾った《椿姫》や、オスロ・フィルとの初共演などがあげられる。この夏には《ナブッコ》の新プロダクションでオペラ・オーストラリアを指揮する予定。
また彼は、シアトル・オペラ、ボルドー歌劇場、ウェールズ・ナショナル・オペラ、リスボンのサン・カルロ劇場でも指揮を行い、メトロポリタン・オペラでは、《こうもり》(1998年同オペラへのデビュー作)と《コシ・ファン・トゥッテ》を指揮している。
 
 
ソプラノ
*《ドン・ジョヴァンニ》:ドンナ・エルヴィーラ役

ハンブルク出まれ。2001年《コシ・ファン・トゥッテ》のフィオルディリージ役でメトロポリタン・オペラに初出演し、それ以降、《フィガロの結婚》の伯爵夫人役や《ドン・ジョヴァンニ》のドンナ・エルヴィーラ役でも出演。今シーズンは、メトで《皇帝ティートの慈悲》のヴィッテリア、トゥールーズで《イェヌーファ》のタイトルロール、ベルリン国立歌劇場で《カーチャ・カバノヴァー》のタイトルロール、ウィーン国立歌劇場で《ピーター・グライムズ》のエレン・オーフォードを歌う。
注目すべき最近の公演には、英国ロイヤル・オペラやパリ・オペラ座でのフィオルディリージ、パリ、エクサンプロヴァンス、ロンドン、ウィーン、ミュンヘンでのドンナ・エルヴィーラ、バイロイトでの《ローエングリン》のエルザ、ベルリンでの《ばらの騎士》の元帥夫人、ウィーンでの《ダフネ》のタイトルロール、チューリッヒでの《エレクトラ》のクリソテミス、ガルミッシュ=パルテンキルヘンでの《ナクソス島のアリアドネ》のタイトルロールなどがある。またヨーロッパやアメリカの一流オーケストラとのコンサートも数多い。
 
 
テノール 
*《ワルキューレ》:ジークムント役
1941年スペインのマドリード生まれ。8歳でメキシコへ移住し、ピアノと指揮を学んだが、声楽の才能を認められ転向。1957年両親が主宰するサルスエラ劇団に入りキャリアを開始した。1966年ニューヨーク・シティ・オペラに招かれたのを機にアメリカへ移り、1968年にはメトロポリタン・オペラにデビューして大成功を収めた。以来、欧米の主要歌劇場・音楽祭に定期的に出演して大活躍を続けている。レパートリーはリリックからドラマティックなものまできわめて広く、イタリア、フランスのオペラの重要な役はほぼすべて、さらにはワーグナーの諸役を含むドイツ・オペラ、《スペードの女王》などのロシア・オペラから祖国スペインの作品、新作オペラまでおよそ120作品。恐ろしいほどの万能ぶりを示し、歌手として、声・技量・音楽性・容姿など、すべての点で際立っている。  メトをはじめ、英国ロイヤル・オペラ、ウィーン国立歌劇場など多くの著名歌劇場でオペラ指揮者としても活躍し、コンサート・オーケストラの指揮台に立つ事もしばしば。1996/97年シーズン以降は、ワシントン・オペラの芸術監督を務めており、2000/01年シーズンからはロサンジェルス・オペラの芸術監督にも就任している。若手の育成にも熱心で、「オペラリア」ドミンゴ国際オペラ・コンクールを主催し、ここからは世界に通じる有望な新人歌手を多数輩出している。
 
 
ソプラノ
*《椿姫》:ヴィオレッタ・ヴァレリー役
「七色の声を与えられた歌の申し子」と賞され、天性の美声と音楽解釈、そしてその圧倒的な存在感で世界を魅了しているアメリカ人ソプラノ歌手。
オペラのスタンダード・レパートリーに精通したオペラ歌手であり、ステージ・パフォーマーとしての評価も高い彼女は、オペラの舞台で大役を務めるのはもちろん、ステージで歌う曲もオペラに固執せず、彼女のために書かれた曲のプレミアなども行ってきた。彼女は、誰もがうらやむ世界一流の大ステージから次々に招かれ、主要な指揮者、オーケストラと共演を重ねている。  
レコーディングでも脚光を浴び続けるフレミングは、1995年にデッカと専属アーティスト契約を結び、8回のグラミー賞ノミネート、2回のグラミー賞受賞をはじめ、多くのディスクで高い評価を得ている。中でも、グラミー賞に輝いた「ベルカント」は、2003年のエジソン賞ソロ・声楽部門も受賞。最近では2003年、ジュリアードからブリッツ賞クラシック音楽部門の2003年最優秀女性アーティスト賞を受賞し、その受賞式典では開会式のスピーカーも務めている。
また2002年夏にはフランス政府から芸術・文学勲章を贈られた。AP通信は90年代の最も優れた10人のクラシック声楽家としてフレミングを挙げ、また、ファッションデザイナーのジャン・フランコ=フェレは1998年、彼女のステージ用ドレスをデザインした。イッセイ・ミヤケもこれに続き、2001年にはブラックウェル氏の「ベスト・ドレッサー」のリストにフレミングの名前が掲載された。
 
 
バリトン 
*《椿姫》:ジョルジョ・ジェルモン役
シベリアのクラスノヤルクスに生まれ、同地で学ぶ。1989年カーディフ・シンガー・オブ・ザ・ワールド・コンペティションで優勝。ニース・オペラの《スペードの女王》で西欧へのオペラ・デビューを果たした後、メトロポリタン・オペラ、英国ロイヤル・オペラ、バイエルン国立歌劇場、ベルリン国立歌劇場、ミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場、マリンスキー劇場といった世界のあらゆる一流歌劇場と定期出演の契約を結び、ザルツブルク音楽祭の《フィガロの結婚》では伯爵、《ドン・ジョヴァンニ》ではタイトルロールを受け持った。当たり役は、《エフゲニー・オネーギン》のオネーギン、《セビリャの理髪師》のフィガロ、《ドン・ジョヴァンニ》のタイトルロール、《ドン・カルロ》のロドリーゴ、《椿姫》のジェルモンなど。  
リサイタル歌手としても大きな成功を収めており、カーネギー・ホール、ケネディ・センター、ロンドンのウィグモア・ホール、モスクワ音楽院大ホール、ウィーンのムジークフェラインなどの著名コンサートホールでリサイタルを開いている。2000年には、ロンバス・メディア製作の『仮面を取ったドン・ジョヴァンニ』で映画デビュー。録音はフィリップスとデロスより数多くリリースされている。  2003年にはゲルギエフ指揮マリンスキー・オペラと共に来日し、《エフゲニー・オネーギン》《戦争と平和》に出演。またリサイタルを開き、ファンを魅了した。
 
 
バス
*《ドン・ジョヴァンニ》:騎士長役
スロヴァキア出身。昨シーズン、メトロポリタン・オペラでは、《モーゼとアロン》の祭司、《ラインの黄金》のファーフナー、《ワルキューレ》のフンディング、《ドン・ジョヴァンニ》の騎士長の各役を演じた。
1984年《エフゲニー・オネーギン》のグレーミン公爵としてメトにデビューを果たし、以来10以上の役で約200公演に出演しているが、その中には、《リゴレット》のスパラフチーレ、《ボリス・ゴドゥノフ》のワルラームとピーメン、《ドン・カルロ》の宗教裁判長、《ルイーザ・ミラー》のウルム、《ホヴァンシチーナ》のドシフェイ、《カーチャ・カバノヴァー》のジコイといった各役の他、《ルサルカ》(水の精)、《戦争と平和》(バラガとベニヒセン将軍)、《ムツェンスク郡のマクベス夫人》(ボリス)といった同歌劇場での初演も含まれている。他にも、英国ロイヤル・オペラ(グレーミン役)、ウィーン国立歌劇場(《魔笛》のザラストロ)、ヒューストン・グランド・オペラ(《ファウスト》のメフィスフェレス)、パリ・オペラ座(《ドン・カルロ》のフィリッポ2世)、ミラノ・スカラ座(騎士長)、サンフランシスコ・オペラ(《さまよえるオランダ人》のダーランド)等に出演。
 
 
メゾ・ソプラノ 
*《ドン・ジョヴァンニ》:ツェルリーナ役
チェコのブルノ生まれ。1995年モーツァルト・コンクール優勝をはじめ数々の賞を受賞。1996/97年シーズンはウィーン・フォルクスオーパーの一員として活躍した。オペラに関しては特筆すべきデビューが数多く、主なものとしては、パリのシャトレ座でのガーディナー指揮《オルフェオとエウリディーチェ》のオルフェオ、ウィーンでのミンコフスキ指揮《ポッペーアの戴冠》のネローネ、エクサンプロヴァンス音楽祭での《フィガロの結婚》のケルビーノ、ザルツブルク音楽祭でのアーノンクール指揮《ドン・ジョヴァンニ》のツェルリーナなどがあげられる。また他に注目すべき公演としては、パリのオペラ・コミック座における初演100周年記念上演のミンコフスキ指揮《ペリアスとメリザンド》のメリザンド、ザルツブルクとベルリンでのラトル指揮による《イドメネオ》のイダマンテ、及び《コシ・ファン・トゥッテ》のドラベッラなどがある。レヴァイン指揮によるケルビーノ役でメトロポリタン・オペラへのデビューを果たし、他にメトでは、《カーチャ・カバノヴァー》のヴァルヴァラ、《コシ・ファン・トゥッテ》のドラベッラなども歌う。  
ヨーロッパ全土をミンコフスキ指揮のルーヴル宮音楽隊と公演し、リサイタルも定期的に行うなどコンサートでも精力的に活動している。  2003年1月の日本でのリサイタルは「魔法のような力量とその魅力」と評され、大きな話題を呼んだ。
 
 
バリトン
*《ドン・ジョヴァンニ》:マゼット役
ニュージーランド出身。今シーズン、《ドン・ジョヴァンニ》のマゼット役でメトロポリタン・オペラにデビューを果たす。最近では、バイエルン国立歌劇場とシドニーで《フィガロの結婚》のフィガロ、グラインドボーンで《魔笛》のパパゲーノ、英国ロイヤル・オペラで《オルランド》のゾロアストロを歌い、コンサートでは、ニューヨーク・フィルのヘンデル「メサイア」、ロンドン響の「ファウストの劫罰」と《ピーター・グライムズ》、タングルウッド音楽祭におけるボストン響のモーツァルト「レクイエム」、ラヴィニア音楽祭におけるシカゴ響のベートーヴェン「第九」などに出演。またエディンバラ音楽祭における《トロイ人》《マリア・ストゥアルダ》《エフタ》にも出演している。今後は、ミュンヘンでヘンデル《サウル》のタイトルロール、《ラ・ボエーム》のコッリーネ、《西部の娘》のジャック・ウォーレス、そして英国ロイヤル・オペラでは《ドン・ジョヴァンニ》のレポレッロを歌う。
 
 
バス・バリトン 
*《ワルキューレ》:ヴォータン役
ボルティモア生まれ。メトロポリタン・オペラ、サンフランシスコ・オペラ、バイエルン国立歌劇場、英国ロイヤル・オペラにおけるワーグナー《ニーベルングの指環》全曲上演でヴォータンを歌い、メトの《指環》全曲でのヴォータンは、アメリカとヨーロッパでテレビ放映され、ビデオにもなった。またドイツ・グラモフォンでレヴァイン指揮、EMIでハイティンク指揮と、前例のない《指環》全曲の2度録音を達成。近年も、ウィ−ン国立歌劇場やシカゴ・リリック・オペラで同役を歌っている。
メトには1971年にデビュー。以後、《オテロ》のイヤーゴ、《ドン・ジョヴァンニ》のタイトルロール、《ラ・ボエーム》のコッリーネ、《ホフマン物語》の悪役4役、《ファウスト》のメフィストフェレス、《さまよえるオランダ人》のタイトルロール、メト初演の《ビリー・バッド》のクラッガードなど、55役で約800公演に出演してきた。この他、《トスカ》のスカルピア、《アイーダ》のアモナスロ、《フィガロの結婚》のフィガロ、《カルメン》のエスカミーリョ、《ドン・カルロ》のフィリッポ2世など、とにかくレパートリーは幅広い。
またベルリン・ドイツ・オペラ、ミラノ・スカラ座、ヒューストン・グランド・オペラ、ウィーン国立歌劇場やザルツブルク音楽祭などにも出演。ベルリン・フィル、ニューヨーク・フィル、シカゴ響など著名オーケストラとの共演も数多い。
 
 
メゾ・ソプラノ
*《ワルキューレ》:フリッカ役
スイス出身。昨シーズン《ラインの黄金》のフリッカ役でメトロポリタン・オペラにデビューを果たし、続いて今シーズンも、《ワルキューレ》のフリッカ、《神々のたそがれ》のヴァルトラウテ及び第2のノルンを歌った。今後の予定としては、デュカス《アリア―ヌと青ひげ》のアリア―ヌや、チューリッヒでの《仮面舞踏会》のウルリカ、パリでの《トリスタンとイゾルデ》のブランゲーネなどがある。
注目すべき最近の公演には、英国ロイヤル・オペラやハンブルク国立歌劇場での《イル・トロヴァトーレ》のアズチェーナ、ネーデルランド・オペラでの《トロイ人》のディドー、英国ロイヤル・オペラでのトーマ《ハムレット》のガートルード役などがあり、その他、チューリッヒ歌劇場で《ホヴァンシチーナ》のマルファ、ハンブルグ国立歌劇場で《カルメン》タイトルロール、ザルツブルク音楽祭で《ドン・カルロ》のエボリ公女、ルツェルンとリンツで《パルジファル》(演奏会形式)のクンドリーを歌っている。また、バイロイト音楽祭、ミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場、ブリュッセルのモネ劇場、ベルリン・ドイツ・オペラなどにも登場している。
 
 
ソプラノ 
*《ドン・ジョヴァンニ》:ドンナ・アンナ役
ロシア南部のクラスノダールに生まれ、サンクトペテルブルグ音楽院で学んだ。1993年モスクワのグリンカ国際コンクールで1位を受賞。1995年サンフランシスコ・オペラにおける《ルスランとリュドミラ》での輝かしいデビューにより、一夜にして音楽界にセンセーションを巻き起こし、2002年ゲルギエフ指揮による《戦争と平和》のナターシャ・ロストワ役でのメトロポリタン・オペラ・デビューによって、オペラ界の最も注目すべき新スターの一人としての地位を確かなものにした。
この成功に引き続き、ザルツブルク音楽祭でもアーノンクール指揮《ドン・ジョヴァンニ》新演出版のシーズン初演におけるドンナ・アンナ役で好評を博した。続いてウィーン国立歌劇場には《椿姫》のヴィオレッタ役で初登場。他に近年の活躍としては、C.デイヴィス指揮《皇帝ティートの慈悲》のセルヴィリア役での英国ロイヤル・オペラ・デビュー、《ドン・ジョヴァンニ》のツェルリーナ役でのメト再登場などがあげられる。また、ワシントン・オペラでも活躍しており、ドミンゴの相手役として《イドメネオ》のイーリア、《リゴレット》のジルダ、《フィガロの結婚》のスザンナを歌っている。昨年のザルツブルク音楽祭で話題を集めた《椿姫》のヴィオレッタ役や、同じく日本での初リサイタルにおける輝かしい歌声も記憶に新しい。
録音は、2002年より専属契約を結ぶドイツ・グラモフォンよりリリース。
 
 
バス
*《ワルキューレ》:フンディング役、《ドン・ジョヴァンニ》:レポレッロ役
出身地ドレスデンで学ぶ。学生時代の1988年にベルリン国立歌劇場でデビューを果たし、今日に至るまで同歌劇場に所属。ここでは、ロッコ、マルケ王、ハインリッヒ王、ポーグナー、ファーゾルト、フンディング、ザラストロ、フィガロ、レポレッロ(以上、すべてバレンボイムのもとでの新演出)、そして2002年《ドン・ジョヴァンニ》のタイトルロール、メータ指揮《アイーダ》のランフィス、2004年《ドン・カルロ》のフィリッポ2世など、自身のレパートリーの主だった役を歌っている。  
この他ヨーロッパ、日本(メトロポリタン・オペラおよびベルリン国立歌劇場のツアーに参加)、米国(メトではレヴァイン指揮のもと、《トリスタンとイゾルデ》のマルケ王、《フィデリオ》のロッコ、《ローエングリン》のハインリッヒ王、ゲルギエフの指揮で《パルジファル》のグルネマンツなどを、シカゴ・リリック・オペラではポーグナーやマルケ王を歌っており、サンフランシスコ・オペラにも数多く客演)の主要歌劇場に出演し、ザルツブルク及びバイロイト音楽祭にも参加している。  
コンサート活動も精力的に行っており、ニューヨーク・フィル、シカゴ響、ボストン響、パリ管、フィラデルフィア管、ベルリン・フィル、バイエルン放送響などのオーケストラとも共演。また「ミュージカル・アメリカ」誌より2002年度の最優秀歌手にも選ばれている。
 
 
ソプラノ 
*《ワルキューレ》:ブリュンヒルデ役
現代最高のドラマティック・ソプラノの一人。アメリカのウィスコンシン州に生まれ、ヨーロッパでオペラの初舞台を踏んだ。デビューで歌った《さまよえるオランダ人》のゼンタ役を皮切りに、ワーグナーやR.シュトラウスのオペラで絶大な信頼を集め、ベルク《ヴォツェック》のマリー、ベートーヴェン《フィデリオ》のレオノーレ、ヤナーチェク《イェヌーファ》のコステルニチカも彼女の当たり役とされる。
音楽祭の立役者としても知られ、戦後最も多くのブリュンヒルデ役(《ニーベルングの指環》)を歌って1988〜98年のバイロイト音楽祭の歴史を塗り替えた。また、2000年にデビューしたザルツブルク音楽祭では、《トロイ人》でディドーとカッサンドラの2役を演じて話題を集め、さらには「戦後最高のエレクトラ」とも謳われている。世界の主要歌劇場及びコンサートホールで名だたる指揮者・オーケストラと共演を重ねており、これまでに公演で訪れた都市は、アムステルダム、バルセロナ、ベルリン、ボン、シカゴ、シンシナティ、ドレスデン、フィレンツェ、フランクフルト、ジェノヴァ、ハンブルク、ロンドン、ルツェルン、ミラノ、ミュンヘン、ニューヨーク(メト、カーネギー・ホール)、パリ、ローマ、シドニー、ウィーン、東京、チューリッヒなど。
録音には、バレンボイム指揮による《エレクトラ》《ローエングリン》(テルデック)がある。また《トロイ人》の模様はテレビ放映され、現在はDVDとしてリリースされている。
 
 
テノール
*《ドン・ジョヴァンニ》:ドン・オッターヴィオ役
アメリカのイリノイ州生まれ。1997年に《ボリス・ゴドゥノフ》のフルショーフ役でメトロポリタン・オペラ・デビューを果たし、《ドン・ジョヴァンニ》のドン・オッターヴィオ、《サロメ》のナラボート、《ニュルンベルクのマイスタージンガー》のダーヴィト、《トロイ人》のイオパス、《カルメル派修道女の対話》のド・ラ・フォルス、《アルジェのイタリア女》のリンドーロなど、メトでは20以上の役を歌っている。
2004/05年の主な公演には、メトでの《魔笛》のタミーノ、《セビリャの理髪師》のアルマヴィーヴァ伯爵、《ばらの騎士》のイタリア人歌手、ジェノヴァでの《コシ・ファン・トゥッテ》のフェランド、ナポリでの《愛の妙薬》のネモリーノの各役があり、ボストン響の《ロメオとジュリエット》、サンタチェチーリア国立アカデミー管の《サロメ》、イスラエル・フィルの《リゴレット》の各公演にも出演。近年アルマヴィーヴァ伯爵役でサンフランシスコ・オペラへのデビューも果たし、カリアリでは《ランメルモールのルチア》のエドガルド役を歌った。またカーネギー・ホールでは、メトの室内アンサンブルとのコンサートを行っている。
 
 
バス 
*《ドン・ジョヴァンニ》:ドン・ジョヴァンニ役
1972年ウルグアイのモンテビデオ生まれ。これまでに、メトロポリタン・オペラ、パリ・オペラ座、ウィーン国立歌劇場、英国ロイヤル・オペラ、フィレンツェ五月音楽祭などの有名歌劇場に数多く出演している。  
彼が世界的注目を浴びるようになったのは、1998年にドミンゴが開催する「オペラリア」国際オペラ・コンクールで、観客賞・審査員賞共にグランプリを受賞したことから始まる。その直後から、数々の華々しい国際的デビューを果たし、2000年には、ハンブルク国立歌劇場に新演出の《ラ・ボエーム》でデビューし、同年メトにも同作でデビューした。  2003年には、英国ロイヤル・オペラにて、パッパーノ指揮《ドン・ジョヴァンニ》のレポレッロ役で大絶賛され、さらには《フィガロの結婚》でフィガロ、《ドン・ジョヴァンニ》でタイトルロールを歌った。ロンドンでのデビュー後、2003/04年シーズン柿落とし公演のムーティ指揮によるロッシーニ《モーゼとファラオ》でファラオ役を歌い、ミラノ・スカラ座にもデビュー。
また、ロサンジェルス・オペラでフィガロとドン・ジョヴァンニを、ワシントン・オペラでもドン・ジョヴァンニを歌い、《カルメン》のエスカミーリョ役でメトやシンシナティ・オペラに出演。加えてフィレンツェ(メータ指揮)、トリノ、ビルバオでもドン・ジョヴァンニを歌う。
 
 
テノール
*《椿姫》:アルフレード・ジェルモン役
メキシコ・シティ生まれ。同地でプッチーニ《外套》に出演してデビューを飾る。様々なオペラで活躍した後、イタリアのカルーソー・コンクールで優勝し、ルツェルン・オペラに入団。間もなく国際的注目を集めるようになり、ウィーン国立歌劇場、ローマ歌劇場、チューリッヒ歌劇場、ボローニャ歌劇場へと相次いで出演した。
メトリポリタン・オペラには1992年の《ランメルモールのルチア》でデビューし、ミラノ・スカラ座へのデビューではムーティと共演。さらに一番の当たり役となった《リゴレット》のマントヴァ公爵役で、パリ・オペラ座、シカゴ・リリック・オペラ、ヴェローナ野外オペラへと進出を果たし、同役は、スカラ座日本公演、メト日本公演でも歌った。また、英国ロイヤル・オペラ、バイエルン国立歌劇場、ハンブルク国立歌劇場やサンフランシスコ、ワシントン・オペラでも活躍。そんな世界を股にかける彼が毎シーズン戻ってくるのがメトの舞台であり、ここでは《ランメルモールのルチア》のエドガルド、《シンデレラ》のラミーロや、ネモリーノ、アルマヴィーヴァ伯爵、ロドルフォなどをレヴァインの指揮で歌ってきた。この他、《仮面舞踏会》のリッカルド、《ドン・カルロ》《ウェルテル》の各タイトルロールなども当たり役。
2003年には、ザルツブルク音楽祭にデビューし、ゲルギエフ指揮のヴェルディ「レクイエム」と歌曲の夕べに出演。BMG、ソニー・クラシカル、デッカ、テルデック等のオペラのCDにも数多く参加している。
 
 
ソプラノ 
*《ワルキューレ》:ジークリンデ役
シカゴ生まれ。1988年のパヴァロッティ声楽コンクールに優勝して脚光を浴びた後、1990年のチャイコフスキー国際コンクール声楽部門で優勝した。  
彼女はヴェルディ・オペラを得意とし、《アイーダ》《仮面舞踏会》《マクベス》《運命の力》《イル・トロヴァトーレ》は内外でも特に定評がある。他では、ワーグナーの《ローエングリン》《タンホイザー》《さまよえるオランダ人》、シューベルトの《フィエラブラス》、ロッシーニの《ウィリアム・テル》などが当たり役としてあげられ、ミラノ・スカラ座へのデビューを飾ったウェーバーの《オベロン》でも絶賛を受けた。共演した指揮者は、アバド、バレンボイム、ムーティ、チョン・ミョンフン、マゼール、マズア、メータ、パッパーノ、プレートル、ロストロポーヴィチ、サヴァリッシュ、ショルティなど錚々たる名前が並ぶ。  
当代きってのドラマティック・ソプラノとして活躍する彼女だが、近年、ウィーン国立歌劇場では初挑戦のイゾルデを、メトでは初のフランス語の大役であるベルリオーズ《トロイ人》のカッサンドラを歌った。また、ブロードウェイの舞台にも立ち、オペラと変わらぬ輝きを放った。  
フランス政府から2002年権威ある芸術文化勲章を授与され、2003年には、「ミュージカル・アメリカ」誌で年間最優秀歌手に選ばれている。  
 
     
 
主催:テレビ東京/朝日新聞社/ジャパン・アーツ
後援:アメリカ大使館

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