三歳よりヴァイオリン、七歳よりピアノを始める。また十二歳より歌のレッスンを開始した。学生時代よりロック・バンドのマルチキーボードプレイヤー、またジャズ・ピアニストとしてのプロ活動をスタートさせたが、強烈な自己表現能力に優れたオンド・マルトノと出会い、慶應義塾大学経済学部を卒業後渡仏、パリ国立高等音楽院(コンセルヴァトワール)オンド・マルトノ科を首席で卒業。ピアノを栗原一身、遠山慶子の両氏、オンド・マルトノを故ジャンヌ・ロリオ女史に師事。オンド・マルトノを独奏楽器として扱う日本人はじめてのソリストとしての演奏活動に留まらず、2001年よりはアジア初となる講座の開設、2002年よりは、オンド・マルトノ6台による《ハラダタカシ・オンド・マルトノ六重奏団》を自ら主宰、楽器としての語彙の開発、レパートリーの拡充、後進の育成にも積極的に力を注いでいる。
在学中より故武満徹の知己を得て、作曲と演奏の双方からアプローチする新しい音楽の創造に傾倒、作曲家であると同時にオンディストとして活発な活動に身を投じ、自作曲から黛敏郎、武満徹、一柳慧、池辺晋一郎、西村朗、佐藤聰明氏らの作品を含む世界中からのすでに200を超える新曲を初演。ベルリンフィルハーモニーホール、パリ・オペラ座、ミラノ・スカラ座といった主要な劇場でのオーケストラへの客演はサー・サイモン・ラトル、エサ=ペッカ・サロネン、シャルル・デュトワ、エリアフ・インバル、岩城宏之、若杉弘、秋山和慶、外山雄三、井上道義、大野和士といったマエストロ達との共演で定例化している。93年、リッカルド・シャイー指揮オランダ王立コンセルトヘボー管と英デッカ社に録音したオリヴィエ・メシアン作曲[トゥランガリラ交響曲]はベストセラーを続け、同社のベストクラシックス・エクセレント50に戦後の作品としては初めてラインアップされディアパゾン・ドール賞を受賞、オンディストとして世界的に名声を得ている。2000年2月には井上道義指揮名古屋フィルと自作のコンチェルト曲[薄暮、光たゆたふ時]の初演、また同年4~5月にかけて小澤征爾指揮ボストン響とのニューヨーク・カーネギーホール、パリ・シャンゼリゼ劇場を含む欧米ツアー、6月には独ハノーヴァー市万国博覧会日本館での愛知万博プロモーション[Nature’s Wisdom]の音楽を担当、オンド・マルトノと弦楽合奏のための[オリーブの雨]を初演。2002年3月東宝洋画系公開の劇場用長編アニメーションなかむらたかし監督[パルムの樹]の音楽を作曲、新しいアニメ音楽の在り方を提示した。サントラ盤CDはVICL-60849、DVDは東宝TDV2700D。同月サンフランシスコで行われた現代音楽祭Other Minds Festivalに日本の最も先進的な作曲家として招聘され、自作曲を含むリサイタルを開催。同年5月日本音楽集団委嘱による邦楽器とオンド・マルトノのための新作[恍惚のスケッチ]を作曲初演、また芙二三枝子舞踊団のための現代舞踊[福音]を作曲初演。最新作は、オンド、チェロ、チェンバロのための「マッハ・バッハ」。オンド、フルート、ピアノのための「あなたのベッドの窪みで、わたしはとってもヌクヌク」、和太鼓オーケストラのための「海のリレイヤー」、また〔歌語り・銀河鉄道の夜〕、オンド・マルトノとトランペットのためのダブルコンチェルトも予定している。最新CDは「Kidscope」SCD-2436/7。
グローバル音楽奨励賞、出光音楽賞、飛騨古川音楽大賞奨励賞、横浜文化奨励賞、2002年度コンサート・パフォーマンス・クラシック部門ミュージック・ペンクラブ賞(ライヴ録音はオクタヴィア・レコードOVCL-00106)など受賞も多数。
公式ホームページ: http://mirabeau.cool.ne.jp/onde/
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