| 仙台フィル「絆」コンサート開催によせて
東日本大震災からの復旧・復興を進める中で、多くの皆様にご支援を賜っておりますことに、心より御礼を申し上げます。
未曾有の被害、過酷な状況から人が立ち上がろうとする時、文化の果たす役割がいかに大切であるかを今改めて実感しております。これまでに被災地を訪れたアーティストが、どれほど被災者の心を癒し支えてきたことか。中でも、「楽都仙台」として培ってきた音楽の絆により、世界各地から支援の手が差しのべられたことは、何よりも心強く、勇気を与えられた出来事でした。
この「楽都仙台」の中心的役割を担ってきたのが仙台フィルハーモニー管弦楽団です。震災により、当面の演奏活動をあきらめざるを得ない状況で、いちはやく「音楽の力による復興センター」を立ち上げ、被災地や避難所などで演奏活動を展開しました。感極まって涙をぬぐう方々の姿は、今でも脳裏に焼きついております。
この度、サントリーホールにおきまして「仙台フィル『絆』コンサート」を開催する運びとなりました。復興のために大きな力を発揮してきた仙台フィルと2名のソリストによる心からの演奏をお届けいたします。
このコンサートを満席とし、たくさんの拍手・声援を送っていただくことが、仙台フィルへの何よりの支援となります。そして仙台フィルに元気を与えていただくことで、音楽の力を必要としている被災者の心と繋がります。ぜひ、多くの皆様にご来場いただきますよう、心よりお願い申し上げます。
仙台市長 奥山恵美子
仙台フィルハーモニー管弦楽団 Orchestra: Sendai Philharmonic Orchestra
1973年、市民オーケストラ「宮城フィルハーモニー管弦楽団」として誕生。78年、宮城フィルハーモニー協会の社団法人化に伴い、本格的なプロのオーケストラとして活動を開始。89年には本拠地の名を冠した「仙台フィルハーモニー管弦楽団」と改称。92年に財団法人化。2010年9月には公益財団法人へ移行。仙台市青年文化センター・コンサートホールでの年間9回18公演の定期演奏会を中心に、年間120公演を東日本エリアを中心に活動を展開している。10年10月に、常任指揮者パスカル・ヴェロの指揮による記念すべき第250回定期演奏会(ドビュッシー:歌劇「ペレアスとメリザンド」)を公演し高い評価を受けた。常任指揮者にパスカル・ヴェロ、正指揮者に山下一史、首席客演指揮者に小泉和裕が就任している。11年の大震災により数ヶ月にわたり演奏活動のほとんどが中止となったなか、「音楽の力による復興センター」を立ち上げ“つながれ心 つながれ力”を掲げて、音楽を届けながら絆を紡ぐ活動を展開し続けている。
パスカル・ヴェロ Pascal Verrot (仙台フィル常任指揮者 / Conductor)
1959年フランスのリヨン生まれ。85年民音指揮コンクールで第3位及び齋藤秀雄特別賞を受賞し、小澤征爾の招請により86年から90年までボストン交響楽団副指揮者を務める。その後の国際的な活躍は目覚ましく、91年から97年までケベック交響楽団(カナダ)音楽監督、また、フランスにてピカルディ管弦楽団音楽監督、コンピエーヌ帝国劇場芸術監督、ディジョン歌劇場音楽監督を務めた。オペラの指揮にも評価は高く、10年5月には、ディジョン歌劇場でのプロコフィエフ「3つのオレンジへの恋」がフランス音楽批評家協会クロード・ロスタン賞を受賞した。現在、東京フィルハーモニー交響楽団首席客演指揮者を務める。06年4月より、仙台フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者に就任。
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