チェコの名匠と名門オケによる、深い詩情で奏でる祖国への熱い思い!
ペトル・アルトリヒテル指揮 プラハ交響楽団
- 日時
- 2017年3月16日(木) 19:00
チケット詳細Ticket Information
① 11月5日(土) 10:00a.m.~発売 夢倶楽部ネット会員
② 11月6日(日) 10:00a.m.~発売 夢倶楽部会員
③ 11月10日(木) 10:00a.m.~発売 ジャパン・アーツぴあネット会員
④ 11月12日(土) 10:00a.m.~発売 一般
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曲目・演目Program
スメタナ:連作交響詩「わが祖国」
第1曲 高い城 (ヴィシェフラト)
第2曲 モルダウ (ヴァルタヴァ)
第3曲 シャールカ
第4曲 ボヘミアの森と草原から
第5曲 ターボル
第6曲 ブラニーク
公演によせてMessage
土の匂いを感じさせる素朴な音作り
近年の世界のオーケストラ界の特徴として、演奏技術のめざましい向上とともに、ひとつの楽団が様々な国籍の楽員を抱えることが一般的になってきた点が挙げられる。その結果、合理的かつ機能的な高度な演奏技術とインターナショナル化された響きを持つ楽団が多くなったが、それだけにかつてのような地域に根差した個性を特色とする楽団は希少な存在となりつつある。プラハ交響楽団はまさしく今日でもそうした地域的な特質を保ち続けている貴重なオーケストラのひとつで、機能的な技術の精確さよりも、チェコの楽団としての固有な美質を大切にし、洗練された響きよりも、良い意味での土の匂いを感じさせる素朴な音作りを重んじる楽団だ。ローカルな味が息づくその演奏は手作りの質感といえるものがあり、それは現代の多くのオーケストラからは聴けなくなった魅力であろう。
とりわけ今回の来日公演では、取り上げられる曲目がチェコの民族と国土への強い思いから生み出されたスメタナの連作交響詩『わが祖国』であるだけに、プラハ交響楽団のローカルな美質が存分に発揮されること間違いない。指揮はチェコのベテラン、ペトル・アルトリヒテル。名匠の棒がプラハ交響楽団から引き出すチェコの民族的な香りを存分に味わいたいものだ。スメタナがこの作品で描いた郷土の自然と歴史、民族の苦闘と栄光が、チェコの指揮者とオケならではの深い共感に根ざした解釈でもって感動的に表現されることだろう。
寺西基之(音楽評論家)
全国公演日程National performance
- 日時
- 2017/3/15(水)
- 会場
- 愛知県芸術劇場コンサートホール
- お問い合わせ先
テレビ愛知事業部 052-243-8600
- 日時
- 2017/3/16(木)
- 会場
- 東京芸術劇場 コンサートホール
- お問い合わせ先
ジャパン・アーツぴあ 03-5774-3040
プロフィールProfile
ペトル・アルトリヒテル Petr Altrichter (指揮, conductor)
1976年ブザンソン指揮者コンクールにて2位及び特別賞を受賞。その後、国際的な経歴を積み始める。1987年よりプラハ交響楽団と仕事を共にし、1990年から1992年まで首席指揮者を務めた。英国デビューとなった1990年のプラハ交響楽団とのエジンバラ音楽祭出演を皮切りに、1993年には英国室内管弦楽団との共演でロンドン・デビューを果たし、さらに1994年にロイヤル・リバプール・フィルを指揮して高い評価を受ける。その後同団の首席指揮者に任命され1997年から2001年まで同職を務めた。英国ではほかにもBBC交響楽団、ロイヤル・スコティッシュ国立管、ロンドン・フィルとも共演している。1993年からはコンスタンツの南西ドイツ・フィルハーモニー交響楽団の芸術監督も兼任。2002年よりブルノ・フィルハーモニー管の首席指揮者を務めた。アルトリヒテルーは世界中でオーケストラを指揮しており、主要な音楽祭にゲスト出演している。
プラハ交響楽団 Prague Symphony Orchestra
1934年、指揮者のルドルフ・ペカーレクによって創立された。彼は、この新しい楽団の活動分野をフィルム・オペラ・コンサートと定義づけ、その略称FOKは同楽団の名称の一部となった。その後の活動の主たる推進者は創立以来一貫してヴァーツラフ・スメターチェクであった。
スメターチェクは短期間のうちに、同楽団を国内の熾烈な競争に充分に耐えうる大規模な交響楽団へ発展させることに成功した。1942年には、首席指揮者に就任し、30年間にわたって同楽団を率いた。彼のリーダーシップのもと、同楽団は高い演奏水準に到達し、国際的な名声を得るようになった。
同楽団の長年におよぶ努力が実り、1952年、プラハ市は同楽団に市を代表するオーケストラという地位を与えた。長く使われてきた「FOK」という頭文字を残し、オーケストラの新しい名称は「首都プラハの交響楽団FOK」となった
スメターチェクが首席指揮者を退いた後、イルジー・ビエロフラーヴェク(1977-89)が、後を引き継ぎ、その在任期間は、芸術的成長の観点において重要なとなった。ビエロフラーヴェクの後は、ペトル・アルトリヒテル(1990-92)、マルティン・トゥルノフスキー(1992-95)、ガエターノ・デローグ(1995-98)が続いた。
また、同楽団と共演する機会の多かった著名なチェコの指揮者としては、ヴァーツラフ・ノイマン、ズデニェク・コシュラー、ヴラディーミル・ヴァーレクなどがいる。2001年3月から2005/2006シーズンの終わりまでは、セルジュ・ボドが同楽団の首席指揮者および音楽監督を務めた。
2006/07年シーズン以降はセルジュ・ボドが名誉指揮者となり、イルジー・コウトが首席指揮者を務め、2015年9月からは、ピエタリ・インキネンが首席指揮者を務めている。
プラハ交響楽団はその歴史の中で、多くの優れた指揮者および多彩なソリストたちとも共演している。同楽団は、欧米で頻繁にツアーを行っているほか、南米、プエルトリコ、台湾、韓国、トルコ、イスラエルなどの国々を訪れている。
さらに、同楽団の実力を示す証として挙げられるのは、チェコおよび世界中の作品をレパートリーとしたレコード、ラジオ、およびテレビにおよぶ多様な録音である。
主催・協賛
主催:ジャパン・アーツ
後援:チェコ共和国大使館/チェコセンター