【公演延期及び代替公演決定】クリスチャン・ツィメルマン ピアノ・リサイタル

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- ◆【公演延期及び代替公演決定のお知らせ】
11月26日にサントリーホールでの公演を予定しておりましたが、急性腰痛症を発症し、医師の診断により11月中は演奏活動を行えないこととなりました。現在ツィメルマンは療養に努めております。本人は日本ツアー実施への強い意欲を持っておりますので、協議の結果、体調の回復が見込まれる12月6日以降の公演は当初の予定どおり実施致しますが、それ以前に予定されている公演は12月及び2014年1月に延期させていただくことと致しました。
公演延期及び代替公演決定の詳細(11月12日現在)
■【インタビュー】 ベートーヴェン後期三大ソナタへの挑戦Ⅲ(2013年11月)
■【インタビュー】 ベートーヴェン後期三大ソナタへの挑戦Ⅱ(2013年10月)
■【インタビュー】 ベートーヴェン後期三大ソナタへの挑戦Ⅰ(2013年10月)
曲目・演目
ベートーヴェン後期3大ソナタ
Beethoven The Last Three Sonatas
ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 作品109
Piano Sonata NO.30 E major Op.109
ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 作品110
Piano Sonata No.31 A flat major Op.110
ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 作品111
Piano Sonata No.32 C minor Op.111
Beethoven The Last Three Sonatas
ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 作品109
Piano Sonata NO.30 E major Op.109
ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 作品110
Piano Sonata No.31 A flat major Op.110
ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 作品111
Piano Sonata No.32 C minor Op.111
公演に寄せて
いよいよ聴ける! ツィメルマンのベートーヴェン!
最も来日が多く、どの演奏会も満席になるというのがツィメルマンだろう。18歳でショパン・コンクールに最年少優勝し、一夜にして世界中から注目を浴びるようになった。そのときから日本の音楽ファンが首を長くして3年待った初来日は虎ノ門ホールであった。映画に出てくる貴公子さながらの21歳のツィメルマン(当時は髭なし)のステージに花束を抱えた若い女性(当時はコンサート・ギャルと呼んでいた?)が殺到したのを覚えている。 それ以来、可能な限りの来日演奏は聴いてきたが、ショパン音楽の優美さはもちろんポーランドの作曲家シマノフスキやバツィヴィチ作品などでの熱演と驚異的なヴィルトゥオシティなどもつねに聴き手に新鮮な感動を与えてきた。また、定評の高いブラームスやシューベルトやドビュッシーのプログラムなどでは、聴き知っているはずの名曲から未知の美しさや主題旋律の新鮮な表情を引き出し、音楽を聴くことの喜びをもたらしてくれる。 ここ数年ほとんど毎年のように来日し、ひと月以上にわたって全国で演奏会を開くようになったのは大変に喜ばしいのだが、私にはずっと以前から持ち続けていた大きな期待と願望があった。それがようやく満たされる日が来る。ベートーヴェンのソナタ演奏だ。
2009年5月から6月にかけての演奏会で「ハ短調ソナタ」作品111を聴き、その完璧なテクニックとテンポの速さには感動した。もはや大時がかった重厚で大袈裟で感情過多な表現によるベートーヴェン演奏の時代は終焉したのだ、とも思った。しかし、そのときのツィメルマンの演奏には最後のソナタとして作曲者が込めたであろうメッセージ性は感じられなかった。これまでリサイタルではあまりベートーヴェン作品を取り上げてこなかったが、1989年9月にバーンスタイン指揮のウィーン・フィルハーモニーとベートーヴェンのピアノ協奏曲第3~5番の演奏、バーンスタイン急逝後の1991年12月に自ら弾き振りでウィーン・フィルと協演した第1番と第2番の演奏録音が今でも名演盤として愛聴されているのは周知のとおりだ。第3~5番ではバーンスタインとのコラボレーションであるが、第1、2番は巨匠との協演経験を踏まえた上で30代半ばのツィメルマンがベートーヴェン音楽と真剣に向かい合って、精緻な音楽作りをしている。この頃からツィメルマンの心にはいつかはベートーヴェンのソナタ全曲演奏という意識が芽生えていたに相違ない。
奇しくもツィメルマンは今年ベートーヴェンの生涯年齢(56歳)にある。ピアノ・ソナタ第30~32番、作品番号109~111は創作生涯5年を残した1820~22年初頭にかけて作曲されたトリプティーク(三連作)による、ピアノ・ソナタに対するベートーヴェン最後の言葉でもある。「ハ短調」と「ハ長調」による2楽章構成の作品111を中心に考えれば、長3度上の「ホ長調」ソナタ作品109と長3度下の「変イ長調」作品110との響きの連鎖にツィメルマンがどのような意味づけをするのか、ほんとうに楽しみである。
平野 昭(音楽学)
最も来日が多く、どの演奏会も満席になるというのがツィメルマンだろう。18歳でショパン・コンクールに最年少優勝し、一夜にして世界中から注目を浴びるようになった。そのときから日本の音楽ファンが首を長くして3年待った初来日は虎ノ門ホールであった。映画に出てくる貴公子さながらの21歳のツィメルマン(当時は髭なし)のステージに花束を抱えた若い女性(当時はコンサート・ギャルと呼んでいた?)が殺到したのを覚えている。 それ以来、可能な限りの来日演奏は聴いてきたが、ショパン音楽の優美さはもちろんポーランドの作曲家シマノフスキやバツィヴィチ作品などでの熱演と驚異的なヴィルトゥオシティなどもつねに聴き手に新鮮な感動を与えてきた。また、定評の高いブラームスやシューベルトやドビュッシーのプログラムなどでは、聴き知っているはずの名曲から未知の美しさや主題旋律の新鮮な表情を引き出し、音楽を聴くことの喜びをもたらしてくれる。 ここ数年ほとんど毎年のように来日し、ひと月以上にわたって全国で演奏会を開くようになったのは大変に喜ばしいのだが、私にはずっと以前から持ち続けていた大きな期待と願望があった。それがようやく満たされる日が来る。ベートーヴェンのソナタ演奏だ。
2009年5月から6月にかけての演奏会で「ハ短調ソナタ」作品111を聴き、その完璧なテクニックとテンポの速さには感動した。もはや大時がかった重厚で大袈裟で感情過多な表現によるベートーヴェン演奏の時代は終焉したのだ、とも思った。しかし、そのときのツィメルマンの演奏には最後のソナタとして作曲者が込めたであろうメッセージ性は感じられなかった。これまでリサイタルではあまりベートーヴェン作品を取り上げてこなかったが、1989年9月にバーンスタイン指揮のウィーン・フィルハーモニーとベートーヴェンのピアノ協奏曲第3~5番の演奏、バーンスタイン急逝後の1991年12月に自ら弾き振りでウィーン・フィルと協演した第1番と第2番の演奏録音が今でも名演盤として愛聴されているのは周知のとおりだ。第3~5番ではバーンスタインとのコラボレーションであるが、第1、2番は巨匠との協演経験を踏まえた上で30代半ばのツィメルマンがベートーヴェン音楽と真剣に向かい合って、精緻な音楽作りをしている。この頃からツィメルマンの心にはいつかはベートーヴェンのソナタ全曲演奏という意識が芽生えていたに相違ない。
奇しくもツィメルマンは今年ベートーヴェンの生涯年齢(56歳)にある。ピアノ・ソナタ第30~32番、作品番号109~111は創作生涯5年を残した1820~22年初頭にかけて作曲されたトリプティーク(三連作)による、ピアノ・ソナタに対するベートーヴェン最後の言葉でもある。「ハ短調」と「ハ長調」による2楽章構成の作品111を中心に考えれば、長3度上の「ホ長調」ソナタ作品109と長3度下の「変イ長調」作品110との響きの連鎖にツィメルマンがどのような意味づけをするのか、ほんとうに楽しみである。
平野 昭(音楽学)
チケット発売情報
12月10日(火) 10:00a.m.~発売 一斉発売
… ジャパン・アーツぴあコールセンター (03)5774-3040
… インターネットで購入可
【その他プレイガイド】
サントリーホールチケットセンター 0570-55-0017
【特別割引チケット (ジャパン・アーツぴあコールセンターのみで受付/事前に電話予約が必要です)】
◎学生席(各ランクの半額/限定)
*社会人学生を除く25歳までの学生が対象です。公演当日、入口にて学生証を拝見いたします。
(学生証がない場合は一般料金との差額を頂戴する場合がございます。)
ジャパン・アーツ夢倶楽部会員で学生の方も、学生席は一般価格の半額です。
◎シニア・チケット=65歳以上の方はS席、A席を会員料金でお求めいただけます。
◎車椅子の方は、本人と付き添いの方1名までが割引になります。




【その他プレイガイド】
サントリーホールチケットセンター 0570-55-0017
【特別割引チケット (ジャパン・アーツぴあコールセンターのみで受付/事前に電話予約が必要です)】
◎学生席(各ランクの半額/限定)
*社会人学生を除く25歳までの学生が対象です。公演当日、入口にて学生証を拝見いたします。
(学生証がない場合は一般料金との差額を頂戴する場合がございます。)
ジャパン・アーツ夢倶楽部会員で学生の方も、学生席は一般価格の半額です。
◎シニア・チケット=65歳以上の方はS席、A席を会員料金でお求めいただけます。
◎車椅子の方は、本人と付き添いの方1名までが割引になります。
全国公演日程
日程 | ホール | お問い合わせ先 | 詳細リンク |
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12月6日(金) | 三原市芸術文化センター・ポポロ | 同左 0848-81-0886 | |
12月10日(火) | 福岡シンフォニーホール | アクロス福岡チケットセンター 092-725-9112 | |
12月12日(木) | 横浜みなとみらいホール | 神奈川芸術協会 045-453-5080 | |
12月19日(木) | 兵庫県立芸術文化センター 大ホール | 同チケットオフィス 0798-68-0255 | |
12月21日(土) | 所沢市民文化センター・ミューズ | 同チケットセンター 04-2998-7777 | |
2014年1月8日(水) | すみだトリフォニーホール | 同ホールチケットセンター 03-5608-1212 | |
2014年1月10日(金) | 武蔵野市民文化会館 | 武蔵野文化事業団 0422-54-8822 | |
2014年1月16日(木) | 札幌コンサートホールKitara | オフィス・ワン 011-612-8696 | |
2014年1月20日(月) | サントリーホール | ジャパン・アーツぴあ 03-5774-3040 | |
2014年1月23日(木) | フィリアホール | 同チケットセンター 045-982-9999 |
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- 日程
- 12月6日(金)
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- ホール
- 三原市芸術文化センター・ポポロ
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- お問い合わせ先
- 同左 0848-81-0886
-
- 詳細リンク
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- 日程
- 12月10日(火)
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- ホール
- 福岡シンフォニーホール
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- お問い合わせ先
- アクロス福岡チケットセンター 092-725-9112
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- 詳細リンク
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- 日程
- 12月12日(木)
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- ホール
- 横浜みなとみらいホール
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- お問い合わせ先
- 神奈川芸術協会 045-453-5080
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- 詳細リンク
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- 日程
- 12月19日(木)
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- ホール
- 兵庫県立芸術文化センター 大ホール
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- お問い合わせ先
- 同チケットオフィス 0798-68-0255
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- 詳細リンク
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- 日程
- 12月21日(土)
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- ホール
- 所沢市民文化センター・ミューズ
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- お問い合わせ先
- 同チケットセンター 04-2998-7777
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- 詳細リンク
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- 日程
- 2014年1月8日(水)
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- ホール
- すみだトリフォニーホール
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- お問い合わせ先
- 同ホールチケットセンター 03-5608-1212
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- 詳細リンク
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- 日程
- 2014年1月10日(金)
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- ホール
- 武蔵野市民文化会館
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- お問い合わせ先
- 武蔵野文化事業団 0422-54-8822
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- 日程
- 2014年1月16日(木)
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- ホール
- 札幌コンサートホールKitara
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- お問い合わせ先
- オフィス・ワン 011-612-8696
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- 詳細リンク
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- 日程
- 2014年1月20日(月)
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- ホール
- サントリーホール
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- お問い合わせ先
- ジャパン・アーツぴあ 03-5774-3040
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- 詳細リンク
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- 日程
- 2014年1月23日(木)
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- ホール
- フィリアホール
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- お問い合わせ先
- 同チケットセンター 045-982-9999
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- 詳細リンク
▲各公演のチケットについては、各主催者までお問合せ下さい。 ▲
公演延期及び代替公演決定の詳細(11月12日現在)
主催・協賛
主催:ジャパン・アーツ
後援:ポーランド大使館/スイス大使館
協力:ユニバーサル ミュージック
後援:ポーランド大使館/スイス大使館
協力:ユニバーサル ミュージック