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ニールセン作曲の序曲「ヘリオス」は、無の空間から雄大な輝きを放ち見事なクライマックスを遂げた。これはストルゴーズの故郷フィンランドの作曲家シベリウスを熟知し生み出された彼ならではの音のパレットなのである。 イギリス:ガーディアン紙より

BBCフィルハーモニック管弦楽団 首席客演指揮者
オタワ・ナショナル・アーツ・センター管弦楽団 首席客演指揮者
ラップランド室内オーケストラ 芸術監督

フィンランド出身の指揮者ヨーン・ストルゴーズのクリエイティブな才能は、今世界中で急速に注目を集めている。

2008年から2015年に首席指揮者を務めたヘルシンキ・フィルをはじめとした北欧の主要なオーケストラはもとより、これまでケルンWDR響、バンベルク響、フランス放送フィル、オランダ放送フィル、トリノRAI響、ロイヤル・ スコティッシュ管、BBC響、バーミンガム市響、スコットランド室内管、アヴァンティ室内管、シドニー響、メルボルン響、ニュージーランド響、ボストン響、セントルイス響、トロント響、クリーヴランド管などを指揮。
イェフィム・ブロンフマン、コリン・クリー、ソル・ガベッタ、ホーカン・ハーデンベルガー、カリ・クリーク、デヤン・ラツィック、カリタ・マッティラ、マッティ・サルミネン、ギル・シャハム、バイバ・スクリデ、クリスティアン・テツラフ、ジャン=イヴ・ティボーデ、フランク・ペーター・ツィンマーマンらと共演を重ねてきた。

彼の主なレパートリーはシベリウス、ニールセン、ブルックナー、ブラームス、ベートーヴェン、シューマンの全交響曲で、ヘルシンキ・フィルの首席指揮者としてのラストシーズンではシューベルトの全交響曲を演奏、ラップランド室内オケとはモーツァルトの全54の交響曲(作品番号がない曲も含む)を演奏した。
オペラの分野ではヴェルディ「ドン・カルロ」をタンペレ・オペラで指揮。モーツァルトやシュトラウス、ヴェルディのオペラ作品を多く指揮している。シチェドリン「魅せられた旅人」(コンサート形式)やシューマンの唯一のオペラ「ゲノフェーファ」のフィンランド初演も手がけた。フィンランド国立オペラ座とのハイドンの「騎士オルランド」の初演は、フィンランドで最も成功した公演の一つである。また、昨シーズンはラップランド室内オケと想像性豊かなプログラミングとして、ウィリアム・ウォルトンの歌劇「熊」を特集として取り上げた。

2015年シーズンは、BBCプロムスで再びBCCフィルと共演。ヘルシンキ・フィルとシベリウスの生誕150周年記念公演をヨーロッパだけでなくメキシコでもツアーを行った。また、NHK交響楽団で日本デビュー、ニューヨーク・フィル、バンクーバー響でもデビューを果たした。

レコーディングも数多く、ヴァスクス、サーリアホ、コリリャーノの作品、シベリウスのヴァイオリン協奏曲(独奏:F.P.ツィンマーマン)、コルンゴルド、ラウタヴァーラ(2012グラモフォン賞、2013グラミー賞ノミネート)などがある。BBCフィルとはシベリウス交響曲全集、最近ではニールセン交響曲全集をリリースし(いずれもシャンドスレーベル)、批評家から高く評価された。「Holmboe:室内交響曲」はワシントンDCのNational Public Radioで2012年トップ10にランキングされ、2013年にグラモフォン賞に選出された。

ヴァイオリニストとしても活躍、定期的にカイヤ・サーリアホ、ブレット・ディーン、ペア・ノアゴー、ペトリス・ヴァスクスなど作曲家の現代作品の世界初演を行っており、その作品の多くはストルゴーズに捧げられている。

ストルゴーズはもともとサロネン時代のスウェーデン放送響のコンサートマスターとして活躍、後に指揮をヨルマ・パヌラ、エリ・クラスに学んだ。フィンランド音楽賞を2002年に、プロ・フィンランディア賞を2012年に受賞した。

オフィシャル・ホームページ:https://www.johnstorgards.com/

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