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<ドレスデン聖十字架合唱団 プロフィール>

ドレスデン聖十字架教会直属の組織としてスタートし、800年近い歴史をもつ世界で最も古い少年合唱団の一つとして世界にその実力を示している。古くは大バッハやモーツァルトがこの合唱団を賞賛し、メンバーからはペーター・シュライヤー(テノール)、テオ・アダム(バス)らの歌手や、バッハ演奏の権威と言われたカール・リヒター他多くの著名な音楽家を生み出している。

全寮制の合唱団には9歳から19歳までの少年150人が在籍し、ソプラノ、アルト、テノール、バスの声域をそれぞれが担当している。伝統に深く根ざした活動をする一方で、合唱団は数々のコンサートホールにも迎えられ、さらには諸外国を巡り、アメリカ、日本、イスラエルなどでも親しまれるようになった。
また、そのたぐい稀な美声を買われてオペラのソリストとして招かれたメンバーは、「トスカ」や「魔笛」で世界的な評判を獲得している。
合唱団のレパートリーは初期バロック作品から、バッハの受難曲、カンタータはもちろん、現代作曲家の作品や民謡まで多岐にわたる。また当地の名門オーケストラであるドレスデン国立歌劇場管弦楽団、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団とも定期的に共演している。

<ローデリッヒ・クライレ プロフィール>

聖十字架合唱団音楽監督の地位は、今日も尚、プロテスタント教会音楽の役職の中でも最も名誉と名声あるものである。ローデリッヒ・クライレは、1997年以来ドレスデン聖十字架合唱団第28代音楽監督を務めている。
1956年生まれ。宗教音楽と合唱指揮をミュンヘンで学び、たちまち教会音楽家としての評判を地元のみならず広範囲で確立した。1989年から1996年にかけて教鞭をとったミュンヘン音楽大学では教授に昇格し、その間には2つの大学合唱団で指揮も務めた。1994年にはミュンヘン・フィルハーモニック合唱団の指揮者にも着任。オルガニスト、講師としてもドイツ内外から招聘を受けている。
音楽監督ローデリッヒ・クライレは、聖十字架合唱団の教会音楽の演奏のみならず、すべてのコンサートとツアーを指揮している。同時に、クライレ氏はこの合唱団と共に、音楽史の中の宗教音楽から一般的な合唱曲まで広範囲に渡るレパートリーを築いてきた。近年には新曲の初演も多数行っている。オーケストラとの共演にも力を注いでいでおり、クライレ氏が手がけたラジオやCDレコーディングのための演奏も数多い。
前世紀における音楽監督の職務は教会の礼拝式で音楽を指揮することがその大部分を占めていたが、今日の職務は純粋に礼拝的なものを超えて大きく広がっている。ドレスデン聖十字架合唱団の音楽監督として、ローデリッヒ・クライレは市の芸術監督としての責任も担っているのである。

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