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<バイエルン放送交響楽団>
バイエルン放送交響楽団は、1949年にオイゲン・ヨッフムによって創設されて以来、瞬く間に世界に名をとどろかすオーケストラへと発展した。その名声は、ラファエル・クーベリック、コリン・デイヴィス、ロリン・マゼールといった首席指揮者たちの功績により、さらに広く認められ、確実なものとなった。03年10月より、団員の圧倒的支持によって選ばれたマリス・ヤンソンスが首席指揮者に就任。2019年に逝去するまでの16年間にわたり、極めて高い芸術的水準を維持しつつ、団員との親密な関係を創り出した。そしてサー・サイモン・ラトルが第6代首席指揮者に就任する2023/24シーズンにはさらに新しい時代が始まる。

1945年に作曲家のカール・アマデウス・ハルトマンが開始した音楽イベント〈ムジカ・ヴィーヴァ〉への協力にも見られるように、バイエルン放送響は、古典やロマン派のレパートリーに加えて、現代音楽への取り組みを重視してきた。イーゴリ・ストラヴィンスキー、ダリウス・ミヨー、より最近では、カールハインツ・シュトックハウゼン、マウリシオ・カーゲル、ルチアーノ・ベリオ、ペーテル・エトヴェシュといった現代作曲家たちの作品を擁護することは、創設当初より同楽団の重要な使命の一つとなっており、こうした作曲家の多くが自ら指揮台に立った。

創設以来の客演指揮者のリストには、エーリヒ・クライバー、カルロス・クライバー、オットー・クレンペラー、レナード・バーンスタイン、ゲオルク・ショルティ、カルロ・マリア・ジュリーニ、クルト・ザンデルリンクらが、より最近では、ベルナルト・ハイティンク、リッカルド・ムーティ、エサ=ペッカ・サロネン、ヘルベルト・ブロムシュテット、ダニエル・ハーディング、ヤニック・ネゼ=セガン、サイモン・ラトル、アンドリス・ネルソンスらが名を連ねている。

同楽団はミュンヘンをはじめ、ドイツ国内の各都市において多くの公演を行っている。これに加えて、広範囲に及ぶツアーを行っている同楽団は、ヨーロッパのほぼ全ての国、アジア、北米、南米各地を訪れ、ニューヨークのカーネギー・ホールをはじめ、世界各地の重要な音楽拠点で定期的に演奏している。また、2004年よりルツェルン復活祭音楽祭のレジデンス・オーケストラも務めている。

有望な若い音楽家に対する支援もこのオーケストラの特徴である。2001年からはバイエルン放送響アカデミーが、若い音楽家たちに将来の仕事へ向けた準備をさせ、彼らをプロ活動へと確実に導く貴重な教育活動を行っている。このほかにもバイエルン放送響は若い世代がクラシック音楽により親しみを感じられるよう様々なプログラムを展開している。

メジャー・レーベルよりリリースされたバイエルン放送響のCDは相当数に上り、2009年からはバイエルン放送の自主制作レーベル”BR-KLASSIK”でもCDやDVDが制作されている。同楽団はグラミー賞(2006年)のような国際的な賞をはじめ、国内外の賞を毎年のように受賞している。一番最近では、BBCミュージック・マガジンの「年間最優秀録音賞」(ハイティンク指揮によるマーラーの交響曲第3番)と、ドイツ・レコード批評家賞(ヤンソンス指揮によるブルックナーの交響曲第8番)を受賞した。
バイエルン放送響は、音楽批評家たちの様々な分析に基づくランキングにおいて、世界のオーケストラ・ベスト10に選ばれている。

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